Emacs-24 on Mac OS X Snow Leopard

池袋・ジュンク堂から帰宅して,Mac OS X Snow Leopard に Emacs を組込む。Bazaar で最新 trunk を落として来て,ChangeLog を確認したら,メジャーバージョンが 24 に上がっていた。前提となる画像・フォント周りのライブラリを configure エラーが出るたびにいちいち追加するのも面倒なので,MacPorts で Gimp を組込み,その筋のライブラリがわんさか勝手にインストールされるようにした。Emacs はこれですんなり make できた。

Wnn7egg でまたもやトラブル。起動してしばらくするとミニバッファに "backend timeout" が出て elisp 処理が中断する。その原因を探ったら Wnn7egg の egg-use-input-predict 関数,つまり楽々入力機能の指定のところであった。これを外せば OK になった。それでも,一発目の変換でしばらく考え込み,"backend timeout" が出る。その後は問題なく変換できる。Emacs を起動して最初の Wnn7 変換だけ時間がかかるのである。

よい辞書を備えたフリーの仮名漢字変換 IME がないので,私はいまだに Wnn7 を使っている。FreeBSD サーバ上で jserver を稼働させ,Mac OS X のクライアントからネットワーク越しに変換するのである。FreeBSD の版が新しくなるたびに面倒なライブラリ調整をしなければならず,いい加減 Wnn7 から足を洗いたいのだけど。でもオムロンは新しいバージョンを出してくれない。

Mac OS X Snow Leopard で X11-Emacs を使うなら,キーボード設定を変更したくなるはずである。C-SPC でリージョンをマーキングできるように,Spotlight のショートカットキーを変更しておくことをお勧めする。また,X11 の環境設定で「X11 のキーボードショートカットを使用可能にする」をオフにしておかないと,M-w で Emacs が終了してしまう。私はシステム環境設定・キーボードで,ファンクションキーを fn キーなしで使えるように設定する(ファンクションキーのほうがモニタの明度などのハード調整よりも頻繁に使うと思うのだけれど,デフォルトはそうなっていない)とともに,caps lock キーにコントロールキーを割り当てている。MacBook Pro には HOME, END キーがなく,それぞれでバッファの先頭,末尾にジャンプする使い方には工夫が必要である。.emacs(global-set-key [M-up] 'beginning-of-buffer) などとして,M-up で HOME と同じ動作をするように設定しておくとよい。

※ 7.21 付記
Wnn7egg の一発目変換タイムアウト問題はその後解決した。記事『Wnn7egg on Emacs 24.0.50.1』を参照。