令和二年のお正月

あけましておめでとうございます。令和二年,皇紀二千六百八十年,庚子。

2019 年,令和元年は,御代がわりというだけでなく,初孫が生まれるなど,俺個人にとっても特別な年だった。台風で被災された方々にとってはたいへんな年であったけれども,ラグビーワードカップでの日本代表の活躍,渋野日向子の全英オープン優勝などスポーツでもうれしい話題に事欠かなかった。

ま,政治では消費増税があり,野党愚連隊による桜を見る会の茶番ばかりで国会時間が膨大にムダにされ(桜を見る会の予算5千万に対して国会運営は一日3億かかるらしい),そろそろ,あれだけ議席を確保しながら野党の愚行を野放しにしている自民党国対政治そのものにもお灸をすえる時期のようである。

そして 2020 年。東京オリンピックイヤーである令和二年の初春も,希望のある年にしたいという思いで,老母,娘,妹夫婦とともに伊勢神宮内宮・外宮,猿田彦神社にお詣りした。

妻のために内宮厄除御守,自分用に猿田彦神社御守をいただく。猿田彦神社は道開きの神,建設の神とされるので,システム開発に関わる俺の仕事にはありがたいご利益を期待して。猿田彦神社でのおみくじは小吉。ま,そんなところだろう。

しかしながら,年明け早々イランと米国とがほぼ戦争に近い状態になり,国内では中国が絡む国会議員IR贈収賄問題が騒がしく,と,世の中には激震が走っている。4月に習近平が来日する見込みであり,香港やウイグルに対する中国による弾圧があれだけ世界で問題視されている最中に,米中新冷戦の最中に,自由抑圧の独裁国家元首を「国賓」として招くなどという,これ以上ないバカ外交をやる安倍政権のメッキの剥がれようも悲惨である。経済も消費増税・米中貿易戦争の影響で先行きは真っ暗。オリンピックイヤーの日本の情勢を占うに,間違いなく凶。ま,俺には関係ない。

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伊勢神宮 内宮正宮前
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伊勢神宮 外宮正宮前
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猿田彦神社

お伊勢参りのための宿は,鳥羽の民宿・上耕(うえこう)さんだった。民宿なのでお風呂などの施設は想像通りではあったが,料理が凄かった。宿主の美人の娘さんが運んでくれた料理は,お正月のおせちのほか,鯛塩焼,伊勢海老残酷焼,伊勢海老刺身,伊勢海老テルミドール,海老二尾のてんぷら,牡蠣三枚の陶板焼,鮃・甘海老・鰤刺身舟盛と,超豪華。宿主自ら漁で獲た伊勢海老まるごと三尾が出てくるとは信じられなかった。舟盛の刺身は食いきれなかった。翌朝は,雑煮,鮃焼魚,晩に食った伊勢海老刺身の頭で煮付けたお味噌汁もろもろが饗され,こんなに贅沢してよいのかと思うくらいであった。

妹の旦那がレンタカーを借りて大阪からの移動などに精を出してくれたわけだが,その費用込みで,正月の特別期間であるにもかかわらず,一泊二日でひとり2万円強だったのだから,ヘタなホテルに宿泊するよりコスパ・満足度は遥かに高かったと思う。

早朝に民宿から坂を降りて鳥羽の海辺を歩いた。

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鳥羽・民宿そばの海辺にて
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民宿・上耕さんの伊勢海老残酷焼

二見浦の海浜に臨む賓日館も訪れた。賓日館は皇室の伊勢神宮ご親拝の折のご宿泊に利用された超 VIP 向け宿泊施設で,現在は国重要文化財として一般公開されている。皇室が利用された数々の品々やゆかりの日本画家・中村左洲の作品を見学した。天皇皇后即位礼正殿の儀を記念した雛人形が可憐であった。賓日館前の道にある松尾芭蕉句碑も興味深かった。「うたがふな潮の花も浦の春」。

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賓日館
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賓日館 天皇皇后即位礼正殿の儀雛人形
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賓日館前の海辺