入力上の注意事項
漢詩は一句一行で入力してください。例えば,五言絶句は一行五文字で,改行コードで区切られた四行の入力となります。漢詩以外のテキスト(題名,序など)は入力しないでください。漢字以外の入力はできません。改行以外,空白文字等もエラーになりますので,注意してください。
入力した漢詩の漢字を旧字体に変換することができます。
分析仕様
近体詩五言・七言の絶句,律詩を詩格・音韻分析対象とします。詩格を自動判定します。ただし,詩格において拗体(不粘格)には対応していません。このため拗体では,絶句の転句,結句の平仄検査で不適合との出力がされます。この場合入力詩出力の平仄記号をもとに利用者で適合判断をする必要があります。脚韻分析においては,一韻到底格を前提とします。通韻には追従できません。
平仄・音韻分析は漢字データベースに蓄積したデータに基づいています。データベースにない文字は分析結果に表示されます。音韻分析において,デフォルトではこれらを平韻・韻目不明文字として扱います。オプションで仄字扱いにすることができます。利用者にて字典を参照し韻目を特定してください。
入力詩出力における平仄記号の意味は次のとおりです。○: 平字; ●: 仄字; ◎: 平仄両韻字; □: 音韻不明字; ■: 国字。ただし,「音韻不明字」とは,漢字データベースに蓄積されている文字のうち,『漢字源』において平仄音韻が不明とされているものです。「国字」は『漢字源』と http://ja.wiktionary.org/wiki/カテゴリ:日本の国字, http://ja.wiktionary.org/wiki/カテゴリ:国字 を参考にしています。
詩格に応じて,二四不同,二六対,下三連,弧平の禁則を検査します。弧平は五言詩では二段目,七言詩では四段目だけを検査します。韻字分析では,脚韻の妥当性,冒韻を検査します。韻目は一般的な平水韻(百六韻)に基づいています。文字によっては複数の韻を持つもつものがありますが,このような両韻文字については◎で表示されます。詩における平仄検査では警告を出力します。このとき平仄に応じた意味で使われているか利用者にて確認する必要があります。
同字重出を検査します。ただし,内容に立ち入った判断はできないため,虚字,重言(畳語)など許容される重複も含めて,重出と見なします。妥当性は利用者にて判断する必要があります。
国字(日本独自の漢字)が含まれていると,デフォルトでは規則違反としてただちに処理を中止します。この場合も漢字データベースに依存しています。国字があっても処理を続けたい場合は,オプションにチェックを入れてください。ただしその場合,当該文字については平仄・音韻検査で不適合判断がなされます。「々」については国字検査,平仄・音韻検査においてその直前の文字として扱います。
詩語検索機能は,漢詩作成において,求める平仄パターン,韻目,押韻字,文字に適合する詩語を探すためのものです。『唐詩選』など主に唐代の詩テクストを二字・三字に分解し,それぞれについて漢字データベースで音韻分析を施すことによって得られた詩語データベースを用いています。簡易版と SQL版の二種類があります。簡易版はメニューに条件を指定して検索します。SQL版は,SQL を直接指定することで,詩語出典等含めすべての項目で検索が可能です。
漢字データベースの検索を別ウィンドウで行うことができます。文字の平仄,求める韻を持つ文字,指定文字と同韻の文字を調査できます。SQL を直接指定して検索することもできます。
システムの仕組み,利用環境上の留意事項
本システムは JavaScript 非同期通信オブジェクト(Ajax)を利用しており,古いブラウザでは動作しない場合があります。システムのコンセプト,概念設計,実現方式,使い方については以下をご覧ください。
漢字データベースは Unicode CJK 統合漢字から広く文字を集めています。JIS X 0208 以外の文字,Unicode CJK Unified Ideographs Extension B 領域の文字も含んでいます。ブラウザ環境によっては,文字が表示されない場合もあるかも知れません。DejaVu フォントがインストールされていると,平仄記号がきれいに出力できます。筆者は Mac OS X Safari で確認しています。
本サービスの詩語データベースには『唐詩選』から筆者が集めたもののほか,菅原武様作成詩語集のデータが含まれております。これら詩語データに旧字体変換を施したものを追加しエントリを拡張しています。データを快くご提供くださいました菅原様に深謝申し上げます。
本サービスが漢詩創作に励む方々の便に適うことを願っております。ご意見・ご要望がありましたら,ページフッタ部記載のアドレスまで電子メールにてお願いします。