漢詩音韻分析

オプション   漢字DBにない文字の平仄を として処理する
国字があっても処理を続ける
漢詩入力



 
  • 1句1行で漢詩を入力します。たとえば,七言絶句なら1行毎に7漢字と1改行とを入れ,これを4行分入力します。
  • 漢字以外は入力できません。
  • 漢詩本体以外(題,作者名等)は入力できません。
  • で入力を旧字体に変換できます。
  • 漢字の平仄・韻目を調べるには を使います。
  • 平仄・韻目に合った詩語を探すには を使います。
  • で入力を旧字体変換の上,LaTeX原稿に整形して,LaTeX原稿エリアに出力します。
入力漢詩・オプションの保存/読込/削除ができます:
漢字検索
詩語検索    
   

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分析結果  
   

平仄図式 五言絶句  五言律詩  七言絶句  七言律詩 (クリックで表示/非表示)
凡例 — ○: 平字; ●: 仄字; ◐: 平仄不問; ◎: 平押韻字; ◉: 仄押韻字
五言絶句・平起式平韻偏格

◐○○●●
◐●●○◎
◐●○○●
◐○◐●◎

五言絶句・平起式平韻偏格・起句押韻

◐○◐●◎
◐●●○◎
◐●○○●
◐○◐●◎

五言絶句・平起式仄韻格

◐○◐●○
◐●○○◉
◐●●○○
◐○○●◉

五言絶句・仄起式平韻正格

◐●○○●
◐○◐●◎
◐○○●●
◐●●○◎

五言絶句・仄起式平韻正格・起句押韻

◐●●○◎
◐○◐●◎
◐○○●●
◐●●○◎

五言絶句・仄起式仄韻格

◐●●○○
◐○○●◉
◐○◐●○
◐●○○◉

五言律詩・平起式平韻偏格

◐○○●●
◐●●○◎
◐●○○●
◐○◐●◎
◐○○●●
◐●●○◎
◐●○○●
◐○◐●◎

五言律詩・仄起式平韻正格

◐●○○●
◐○●●◎
◐○○●●
◐●◐○◎
◐●○○●
◐○◐●◎
◐○○●●
◐●●○◎

七言絶句・平起式平韻正格

◐○◐●●○◎
◐●◐○◐●◎
◐●◐○○●●
◐○◐●●○◎

七言絶句・仄起式平韻偏格

◐●◐○◐●◎
◐○◐●●○◎
◐○◐●○○●
◐●◐○◐●◎

七言絶句・平起式平韻正格・踏落

◐○◐●◐○●
◐●◐○◐●◎
◐●◐○○●●
◐○◐●●○◎

七言絶句・仄起式平韻偏格・踏落

◐●◐○○●●
◐○◐●●○◎
◐○◐●◐○●
◐●◐○◐●◎

七言絶句・平起式仄韻格

◐○◐●○○◉
◐●◐○○●◉
◐●◐○◐●○
◐○◐●○○◉

七言絶句・仄起式仄韻格

◐●◐○○●◉
◐○◐●○○◉
◐○◐●●○○
◐●◐○○●◉

七言律詩・平起式平韻正格

◐○◐●●○◎
◐●◐○◐●◎
◐●◐○○●●
◐○◐●●○◎
◐○◐●○○●
◐●◐○◐●◎
◐●◐○○●●
◐○◐●●○◎

七言律詩・仄起式平韻偏格

◐●◐○◐●◎
◐○◐●●○◎
◐○◐●○○●
◐●◐○◐●◎
◐●◐○○●●
◐○◐●●○◎
◐○◐●○○●
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LaTeX原稿      (選択後コピーして利用)
   

仕様概要

1. 入力上の注意事項

分析対象とする漢詩は,テキストエリアに 1 句 1 行で入力してください。たとえば,五言絶句は 1 行 5 文字で,改行コードで区切られた 4 行の入力となります。漢詩以外のテキスト(題名,序など)は入力しないでください。漢字以外の入力はできません。改行以外,空白文字等もエラーになりますので,注意してください。

入力した漢詩の漢字を旧字体に変換することができます。簡体字は繁体字に変換します(JIS X 0208 範囲外の文字のみ)。

入力した漢詩テキスト,指定オプションを Cookie 保存機能によりブラウザに記憶させておくことができます。これを利用すれば,創作途中の入力漢詩を次回訪問時に初期表示させることができます。

2. 漢詩音韻分析仕様

近体詩五言・七言の絶句,律詩を詩格・音韻分析対象とします。詩格を自動判定します。ただし,詩格において拗体(不粘格)には対応していません。このため拗体では,絶句の転句,結句の平仄検査で不適合との出力がされます。この場合入力詩出力の平仄記号をもとに利用者で適合判断をする必要があります。脚韻分析においては,一韻到底格を前提とします。通韻には追従できません。

平仄・音韻分析は漢字データベースに蓄積したデータに基づいています。データベースにない文字は分析結果に表示されます。音韻分析において,デフォルトではこれらを平韻・韻目不明文字として扱います。オプションで仄字扱いにすることができます。利用者にて字典を参照し韻目を特定してください。

入力詩の分析結果出力における平仄記号の意味は次のとおりです。○: 平字; ●: 仄字; ◎: 平仄両韻字; □: 音韻不明字; ■: 国字。ただし,「音韻不明字」とは,漢字データベースに蓄積されている文字のうち,『漢字源』において平仄音韻が不明とされているものです。「国字」は『漢字源』と http://ja.wiktionary.org/wiki/カテゴリ:日本の国字, http://ja.wiktionary.org/wiki/カテゴリ:国字 を参考にしています。

詩格に応じて,二四不同,二六対,下三連,弧平の禁則を検査します。弧平は五言詩では二段目,七言詩では四段目だけを検査します。韻字分析では,脚韻の妥当性,冒韻を検査します。韻目は一般的な平水韻(百六韻)に基づいています。文字によっては複数の韻を持つもつものがありますが,このような両韻文字については◎で表示されます。詩における平仄検査では警告を出力します。このとき平仄に応じた意味で使われているか利用者にて確認する必要があります。

同字重出を検査します。ただし,意味の判断はできないため,虚字,重言(畳語)など許容される重複も含めて,重出と見なします。妥当性は利用者にて判断する必要があります。

国字(日本独自の漢字)が含まれていると,デフォルトでは規則違反としてただちに処理を中止します。この場合も漢字データベースに依存しています。国字があっても処理を続けたい場合は,オプションにチェックを入れてください。ただしその場合,当該文字については平仄・音韻検査で不適合判断がなされます。「々」については国字検査,平仄・音韻検査においてその直前の文字として扱います。

音韻分析仕様については,筆者によるブログ記事『misima 漢詩平仄音韻分析仕様』もご覧ください。

3. 詩語検索・漢字検索

詩語検索機能は,漢詩作成において,求める平仄パターン,韻目,押韻字,文字に適合する詩語を探すためのものです。平仄パターン指定は必須です。詩語に含まれる文字,韻字,もしくは韻目を平仄パターンとの論理積条件として指定します。韻目条件については,韻目入力欄をクリックすると韻目表がポップアップするので,そこから目的とする韻目を選択します。

詩語データベースは,以下のデータを蓄積しています。

  1. 菅原武様作成詩語集のデータ。データを快くご提供くださいました菅原様に深謝申し上げます。
  2. 『唐詩選』などの主に唐代の詩テクストを二字・三字に分解し,これらに対し漢字データベースで平仄を付加することによって得られたデータ。
  3. 上記詩語データに対し旧字体変換を施したもの。

漢字検索機能により,文字の平仄,指定韻目に属する文字,指定文字と同韻の文字を調べることができます。音韻分析に使用する漢字データベースに基づいています。

4. LaTeX 原稿出力機能

作成した漢詩の電子文書化のために,LaTeX 原稿の雛形を出力することができます。漢詩が入力された状態で「LaTeX」ボタンをクリックすると出力されます。このとき,新字体を旧字体に,簡体字を繁体字に変換します。旧字体の出力は,LaTeX OTF パッケージの \CID 命令を用いて Adobe-Japan1-6 から文字を拾う場合があります。これをコピーしてテキストエディタ上で修正して文書を完成させます。

LaTeX 文書のコンパイルのためには otf.sty,sfkanbun.sty の LaTeX マクロパッケージが必要です。藤田先生作成の漢文訓読文組版マクロ \kundoku に旧字体変換の施された入力漢詩の文字を埋め込んで出力しますが,ここで「読み」「送り仮名」「書き下し文」等の部分を必要に応じて編集してください。

本機能を用いて作成した文書例を『misima 漢詩作成支援 — LaTeX 原稿出力機能』に掲載していますので,参考にしてください。以下は LaTeX 組版結果例です。


LaTeX 原稿出力機能組版例

5. システムの仕組み,利用環境上の留意事項

本システムは Java Servlet により音韻分析データ制御,詩語検索,漢字検索を行っています。データベース検索結果表示に DWR (Dynamic Web Remoting) Java / JavaScript ライブラリを使用しています。平仄音韻分析の中核は,Perl 言語で書いたデーモンサーバプログラムがこれを担っています。システムは FreeBSD,サーブレットコンテナは Apache Tomcat,データベースサーバは SQLite3 を使用しています。

本システムは JavaScript 非同期通信オブジェクト(Ajax)を利用しており,古いブラウザや企業プロキシ経由のアクセスでは動作しない場合があります。システムのコンセプト,概念設計,実現方式,使い方については以下をご覧ください。

漢字データベースは Unicode CJK 統合漢字から広く文字を集めています。JIS X 0208 以外の文字,Unicode CJK Unified Ideographs Extension B 領域の文字も含んでいます。ブラウザ環境によっては,文字が表示されない場合もあるかも知れません。筆者は Mac OS X Safari で確認しています。

6. おわりに

本 Web アプリケーションはもともと筆者自身の漢詩創作のために試験的に開発したものです。筆者がこれまで創作した七言絶句を,漢詩文集『狂溟集』(きょうめいしゅう)に纏めています。組版は LaTeX システムを用いており,LaTeX 原稿出力機能の活用例でもあります。漢文訓点組版のために藤田眞作先生によるマクロスタイルパッケージ sfkanbun.sty を利用しています。その詳細は参考文献・藤田眞作『pLaTeX2e縦横文書術』をご覧ください。

参考文献には,筆者が本 Web アプリケーション作成に際して参照した書籍,筆者が漢詩創作の座右に置く書籍,漢詩 LaTeX 組版の参考書を挙げています。平仄音韻分析ロジックの多くは,飯田利行著『漢詩入門韻引辞典』柏美術出版刊(1996 年初版第4刷)に基づいています。

本サービスが漢詩創作に励む方々の便に適うことを願っております。ただし,本サイトは運用結果についていかなる保証・サポートもいたしません。責任も負いかねます。ご意見・ご要望がありましたら,isao@yasuda.homeip.net まで電子メールにてお願いします。
 

参考文献

詩韻含英異同弁 (1963年)
浜隆一郎,石川梅次郎編校
松雲堂書店
漢詩詩語辞典
菅原武
幻冬社ルネッサンス
pLaTeX2ε入門・縦横文書術
藤田眞作
ピアソンエデュケーション

更新履歴

— Jan. 2,  2011 Ver. 1.0 平仄音韻分析
— Feb. 17,  2011 Ver. 1.1 詩語検索 SQL 版
— Feb. 20,  2011 Ver. 1.2 詩語簡易検索
— Mar. 16,  2011 Ver. 1.3 辞書未蓄積漢字・音韻不明文字出力,辞書国字/旧字体追加
— Jan. 28,  2012 Ver. 2.0 漢字検索・旧字体変換機能
— Feb. 4,  2012 Ver. 2.1 詩語 DB 拡充・詩語検索表示項目追加
— June 16,  2012 Ver. 2.2 旧字変換ログイン変更
— Mar. 1,  2015 Ver. 2.3 詩語・漢字検索 Next / Prev ページ
— Nov. 1,  2015 Ver. 2.4 平仄スキーマ・漢詩入力 Cookie 保存
— Nov. 13,  2015 Ver. 2.5 平仄スキーマ適合検査
— Nov. 18,  2015 Ver. 2.6 LaTeX 原稿出力
— Aug. 20,  2018 Ver. 2.7 アタック多発により限定公開
— June 3,  2019 Ver. 2.8 漢字検索,詩語検索 SQL 指定機能停止
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