令和の御代。橿原神宮参詣。

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皇紀二千六百七十九年五月一日,第百二十六代の天皇陛下が御即位され,令和の御代となった。

朝10時半ころから俺もNHKで,剣璽等承継の儀,即位後朝見の儀を見た。

剣璽等承継の儀では,八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)が継承されるところをはじめて見た。なんで三種の神器のもう一器,八咫鏡(やたのかがみ)がないのか俺は知らなかったのだが,調べたところによれば,この鏡は,天照大神がご自身と思って祀るようにと神勅を下したことから,伊勢神宮に祀られ,他の神器とは別格の渡御すべからざる神性があるゆえ,この儀において取り扱われないという。

特集番組は,天皇御即位と令和の幕開けに関して,国民のお祝いムードを伝えていた。昭和の天皇が崩御された悲痛な雰囲気のなかで平成の時代が始まったのとは,まったく異なる御代がわりである。

受禅践祚はなんと 202 年ぶりだそうで,今回は,現在の皇室典範において譲位の定めがないことから特例法を制定しての儀となった次第である。こういう歴史的な明るい御代がわりを俺もこころから言祝ぎたい気分である。

四月三十日,平成最後の日,奈良県橿原市にある橿原神宮にお詣りした。橿原神宮は,第一代神武天皇とその皇后,媛蹈韛五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)をお祀りする。この地は,神倭伊波禮毘古命(かむやまといわれびこのみこと)が初代天皇として即位したところと日本書紀に記された,我が国建国の聖地である。御代がわりに皇統の源に思いを馳せるに相応しいと思ったのである。

大和三山のひとつ畝傍山を望みながら外拝殿に入る。そこから本殿に向けて柏手を打った。他の参詣者を見ていて,皆,二拝二拍手一拝の作法に従ってお詣りしているのに少し驚く。いったい,いつの頃からこうしてきちんとした作法が定着するようになったのか。

俺は神道系の高校を卒業した関係で,神道教科において神社の作法を教え込まれ,そこではじめて二拝二拍手一拝を知ることとなった。毎朝,毎夕,構内の神社の前で,二拝二拍手一拝をさせられたわけだが,その当時こんな作法は一般には誰も知らないのではないかと思っていたし,実際,当時は神社の参拝風景でもほとんど目にすることはなかったと記憶する。

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