川崎のアメリカンカフェでステーキを食らう・慰安婦問題日韓最終的合意

いま,世は,女子高生のパンツ,制服セットなんちゃらのキンコメの話題で,あらゆるニュースがかき消されている。俺はキンコメなど何者かも知らんので(キンにナニかコメたの?,くらいのノリである),「下着泥棒か,恥ずかしッ,でも,ま,すぐシャバに出て来られるよ」,ただそれだけ。そういえば,キンにナニをコメるたぐいの俺のバカブログも開設 10 周年である。いったいなにをして来たのかという感じ。

今年のクリスマスは,何十年に一度という満月のイヴだった割に,盛り上がりにおいてハロウィンに負けたと思う人は少なからずいるのではないだろうか。ウチもまともなクリスマスパーティーもしなかったし,ボーナスも出たことだし,俺のポケットマネーでステーキを食わせてやる,とばかりに,昨日の日曜の夜,妻と娘と三人で,川崎駅近くのアメリカンカフェ Wood Stock というお店で食事をした。

妻と娘は午から買い物で川崎駅周辺に出かけていた。俺はひとり家で本を読み,Facebook に書き込みをし,待ち合わせ時間に遅れそうになって出かけた。「春の花をたづね,秋の紅葉を見ても,歌といふものなからましかば,色も香をも知る人もなく,なにをかは本の心ともすべき」という藤原俊成の歌論に出くわし,改めてこの大歌人の凄さを思い知る。この言説は『古来風躰抄』からの一説だったと思う。これは,すなわち,詩・文学伝統があってはじめて自然の美というものが認知される,という考え方だ。秋の虫の声を耳にして感動を覚えるのが日本人だけなのは,虫の声の美というものが物理的音響美ではなく,文学伝統によって規定された美意識に由来することが明白である。こういう透徹した詩論が鎌倉時代初期に唱えられていたことが驚きなのである。俊成卿は,思うに,「感性」なんぞに溺れない,ただならぬリアリスト藝術家だった。

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川崎駅前から,「写真見学無料」のファッションヘルスなどの風俗店(見学っていったい…)や,キャバクラ,出会い喫茶,飲み屋が犇めく仲見世通りを進み,旧東海道を横切って間もなくのところ,風俗店の客引きや,ちょんの間のぽん引きがうようよいる辺り,藤原俊成などどこへ行ったのか,この素晴らしい歓楽の現実に放心してしまうような,若い女の子をひとりで歩かせてはいけない地帯に,Wood Stock はあった。

店に入るとカウンタにパラパラと客がいる程度だった。気の良さそうな店員さん二名が切り盛りしているらしかった。ブラウン管テレビにNBAバスケットボールの試合の映像が流れ,ギトギトしたチューブ電飾の賑やかな,アメリカンカントリー色の濃厚な雰囲気。案内されたテーブル傍の壁には,Janis Joplin 1968 年のコンサートのポスター,ブルースシンガー・近藤房之助のサインと思しき書き込みがあった。ジョップリンのポスターは,裸体の少女のちょっと粋なエロの意匠で,思わずコピーがほしくなってしまった。赤毛の女は情熱的だ。

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300g のアメリカンステーキ,ピザ,オニオンリング,ソーセージ盛り合わせなどを,ビールとともに飲み食いして,腹一杯になってしまった。俺は,ステーキはアメリカンなじゅうじゅう焼いたぶっきらぼうなのが好きなんである。そして,期待どおりのアメリカのざっくばらんな懐かしい味がした。もう少しソースの甘ったるさを抑えてくれればもっとよかったかも。

夜遅くなるにつれて客が増えて来た。基本的にパブである。なかなかの雰囲気と料理に満足。また来よう。

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ところで,キンにナニコメたの話題の裏で。今日の朝日新聞夕刊一面トップによれば(一面トップであろうがなかろうが,世の中はキンにナニコメた,なんである),岸田外務大臣が訪韓し,なんと「いわゆる従軍慰安婦問題」で「最終的かつ不可逆的な解決」で合意した。先週,岸田さんは日本からわざわざ出向いて韓国政府に喧嘩売りに行くのかと思っていたところなのに,急転直下とはこれのことではなかろうか。

日本政府予算で十億円を拠出するとのことなので,やっぱりカネが落としどころだったんですね。民間によるアジア女性基金と異なり「日本政府予算」というキーワードだけで,日本が相当踏み込んだ譲歩をした臭いがする。なんか腑に落ちませんが,まあ,よかったんじゃないでしょうか。こんな犬を食ったか食わなかったかみたいなくだらない事案で泥仕合をさせられたのが,本当に終わるというのであれば。普通の善良な韓国国民は,正直この問題に疲れているはずで,少しくらい気に入らなくても,過去に引きずられているのはよくないと考え,この合意を歓迎するんじゃないかと俺は思う。それは普通の日本人だって同じだろう。だから,まあ,よかったんじゃないでしょうか。

でも,被害者ビジネスの最大カードを捨てた韓国政府は,はっきり言って,国際社会でのアイデンティティを失うんではなかろうか。このテのアソコの臭いのする下品な事案は韓国政府に似合っていたと思うんだけど。韓国経済がメッタクタのいま,背に腹は代えられないのだろう。この合意に続いて,間もなく,日韓スワップ協定の再締結なんていう話も出て来るのではないだろうか。米国の利上げでまた金融危機の恐れも出て来た韓国。それくらい容易に想像のつくマッチポンプ国家(てめえで勝手に名誉毀損をデッチ上げて弾圧した日本人新聞記者を無罪にすることで,恩を売ったつもりになるマッチポンプ国家)なんである。

「最終合意」だと? 10年後くらいに「やっぱり日本は誠意がなかった」などと言い出してまたムシ返されるに決まっている(だって,これまでずっとそうだったわけではないか。「合意文書」があろうとなかろうと,韓国国会で「あれは当時の外交部が勝手にやった」決議案が通って,あるいは裁判所で裁定が下って,国と国との約束を実質反故にしてしまうのが韓国というお国柄なのであるから)。俺は,従軍慰安婦問題なんて解決しないほうが,自分の醜さに気づかない愚かな隣人を笑う「悪意という楽しみ」が続いてよい,とすら思っている「ろくでなし」なのだ。とにかく,イ・ミョンバク大統領という国家的代表者がわが陛下を侮辱して以来,韓国という国家は,俺的には「敵国」として締めるべき国になってしまったのである(こと,わが国の象徴である天皇陛下についてぞんざいな態度を示す輩に対しては,俺は「極右」である)。「いわゆる従軍慰安婦問題」が解決した(らしい)いま,これから日本政府は「次は,米軍慰安婦やヴェトナム女性 SEX SLAVES の老後の面倒も見てやったらどうかね」と隠然と囃し立ててやればよい。

外交は Win - Win を目指すと言う。しかし,どうもこれはアソコの臭いのするタチの悪い事案であるからか,Lost - Lost の幕引きにしか見えない。ディスカウントジャパンプロパガンダで韓国を隠然と支援して来た中国 — 韓国のような一時的感情で動く三流国と違い,日米韓を分断させるという明確な目的意識でジャパンバッシングを実行する,したたかな中国 — がこれからどう動くのかも気になるところである。

ギャグ不可逆的。パク殿もパク殿じゃが,アベ殿もアベ殿じゃ。早口で言ってみよう!