年末。本番稼働準備やら,予算編成やらでドタバタ。Facebook に投稿した記事から。
* * *
お休みの日のお茶のおやつ,木村屋の蒸しケーキに,源氏紋(源氏香のパターンを示す紋様)の烙印があるのにいまさらながらはたと気づいた。源氏紋の一覧で調べると,それは「花散里」だった。
妻の言うには,源氏が「花散る里に如くものはなし」って詠ってたような気がする,いちばんの味ということじゃないかな,うろ覚えだけど,と。あとになって,「如くものはなし」は「朧月夜」の勘違い,木村屋のサイトによれば,蒸しケーキの控えめで優しい味に花散里のイメージを重ねたらしいと教えてくれた。
源氏物語に登場する花散里は,裁縫や染め物に秀で,女としては忘れられながらも,源氏が他の女に生ませた子供を養育するなんていう家庭的信頼感を備えた,温和で慎ましい人柄。源氏物語の女性のなかでちょっと際立った性格の持ち主である。木村屋がそういう古典的意味を密かに製品に籠めていたのだと思うと,感銘を覚えた。
* * *
Facebook の米国の友人が面白い数式の画像を投稿していた。等式:
を変形させてゆく図であった。それを LaTeX で組んでみた。
\documentclass[11pt,a5paper]{article} \usepackage{amsmath} \usepackage[utopia]{mathdesign} \pagestyle{empty} \begin{document} \begin{align} y &= \frac{\log_{e}\left(\dfrac{x}{m} - sa\right)}{r^2} \notag \\ yr^2 &= \log_{e}\left(\frac{x}{m} - sa\right) \notag \\ e^{yr^2} &= \frac{x}{m} - sa \notag \\ me^{yr^2} &= x - msa \notag \\[6pt] me^{rry} &= x - mas \notag \end{align} \end{document}
和文が入らないので,欧文用の LaTeX 文書である。pdflatex fbformula で処理して,fbformula.