Stellarium on Mac OS X

五月から,毎日 8 時出勤,24 時近くに帰宅,なんて生活を強いられている。五十を過ぎて 100 時間超の残業をするとは思わなかった。これが来年一月過ぎまで続くのである。ま,ヒマよりいいや。

疲れて帰宅する途中,空を仰ぐと,晴れた夜なら星が見える。先日も,北の空に北極星が煌々と望まれ,その左方に北斗七星をはっきりと目で追うことが出来た。最近,首都圏,この川崎市でも — 昔は工場のばい煙で鼻孔が黒く煤けたと言われた川崎市でも,— たいへんよく星が見えるときが増えたもんだ。マーラーの五番のアダージェットを携帯 LISMO で聴きながら,なにかしら壮大な気分に浸ることが出来た。でも疲れました。

で,寝る前に,かつて FreeBSD に入れて楽しんでいたプラネタリウムソフトウェア Stellarium を Mac OS X に入れてみた。時折,流れ星なんかも煌めいて,芸の細かいソフトなんである。月や木星にカーソルを位置づけて拡大させるときれいな星の姿が見られる。月は今夜は月齢十あまりの宵月である。http://www.stellarium.org/ja/ から Linux 向け,Windows 向けの日本語版も入手できるので,お試しいただきたい。

でも,やっぱり,川崎の夜空は航空機の発光のほうが目立つ。子供のころ,両親の国・奄美徳之島の家の屋上に寝そべって見た星空は,いまとなっては異次元の景色だった。星が降るという表現に,なにひとつの誇張のない世界があるものなのである。

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Stellarium Ver. 0.13.3.
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Saturnus / Luna of Stellarium.