Ozon.ru で本を買う

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С. Г. Бочаров - Поэтика Пушкина.

久しぶりにロシアのインターネットマガジンサイト Ozon.ru で書籍を購入した。モノは Сергей Георгиевич Бочаров - Поэтика Пушкина. M.: «Наука», 1974. セルゲイ・ボチャローフ著『プーシキンの詩学』モスクワ「学術」出版,1974 年。

セルゲイ・ボチャローフはミハイル・バフチンの弟子で,バフチンの文藝理論を彼なりに展開し,プーシキン,バラティンスキイ,ゴーゴリ,トルストイ,ドストエフスキイについての学術論文,とりわけプロット論で有名である。私はこの『プーシキンの詩学』を学生時代から探し求めていて,ようやく Ozon.ru に古書で出たのでゲットしたんである。

ところで,Ozon.ru でのお値段はというと,書籍が 172.8 ルーブリ,日本への簡易発送の送料が 263.0 ルーブリ,合計 435.8 ルーブリ。先般,ウクライナ問題を巡る西側諸国の対露経済制裁によりロシアン・ルーブリが暴落し,2015.6.21 現在のレートは,日本円で 1 ルーブリ 2.27 円。かつては 4 円程度だったと記憶するので,半値くらいに落ちたわけだ。で,今回の買い物は締めて 989.3 円也。書籍本体はわずか 392.3 円でわが国の文庫本より安値である。送料 597.0 円は,書籍本体よりも割高なんだけど,かつて 4,000 円くらいしたのを考えるとずいぶん安くなった感がある。

なにかにつけてアバウトでダーティなイメージのあるロシアなので,はじめは(もう十年以上前のこと)Ozon.ru でクレジットカード決済をするのは少々不安だったが,中国のネット販売サイトと違って,届かないなんてことはこれまでなかった。安心してよいと思う。娘が中国の通販サイトでコスメを注文したら金だけ引き落とされてモノが届かなかったことがあり,中国は絶対信用しないことにしているんだが。

2015.07.04 追記

7.4 に Сергей Бочаров - Поэтика Пушкина 届く。注文してから二週間。一番安価な発送オプションにしたんだが,ロシアからの郵便物がかつて二,三ヶ月も時間がかかったことを考えると,今回は大幅に短縮されたことに驚いた。税関の仕組みが変わったのか。

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