YouTube で「証言ドキュメント『永遠に咲けなでしこジャパン~日本女子サッカーの30年~』第1夜「いばらの道」」という動画をみた。日本女子サッカーの軌跡である。女子サッカーリーグ草創のころ — といってもたかだか三十年前ですよ — は,いかに女性がセクハラ目線で貶められていたかが,これをみるとよくわかった。その当時の女子サッカーにまつわる新聞記事:
ピンクの掛け声
FCジンナンV2
ボインでボールキープ
これ,現在の日本では,完全なセクハラと受け取られるような表現である。これがべつになんとも思われなかった低レベルのニッポン。1980 年代とはそういうクソな時代だったのだ。いまの日本なら,東スポの風俗欄ですらこんなガサツな見出しは書かないだろう。
なんで俺が,好色でもなんでもない,こんなつまらないネタをここに記すのかというと,世の中・国民・社会の本当のガサツさ,イヤらしさというのは,ブルーフィルム,AV,ポルノグラフィ,官能小説,エロゲー,週刊誌風俗記事などなどの成人向けサブカルチャーなんぞにではなく,このような良識あるはずの新聞記事に垣間見られる無意識のものの見方にこそ現れる,そういうことがこの「ボインでボールキープ」で否応なしに認識させられたからなのである。俺はエロ・サブカル関係者よりもこういう記事を書く大手新聞社記者のほうがよっぽど軽蔑に値すると考えるひとりである。
その国の女子サッカーが強くなるということ。それは,選手が成熟したということもあるが,社会の成熟の成果である,と俺は確信する。
今日七月一日の朝 8:59:59 の次に閏秒が挿入される。Linux を使っている人は注意だよ。ntpd を slew モードで使っているとシステムがハングアップすることもあるらしい。
永遠の0とはあの人の頭の中のことらしい。