本日の一枚。自由への讃歌 Ode an die Freiheit - The Berlin Celebration Concert, Beethoven Symphony No. 9. Leonard Bernstein, Leitung; London Symphony Orchestra, Bavarian Radio Symphony Orchestra, Staatskapelle Dresden, Orchestre de Paris, Orchestra of the Kirov Theatre, Leningrad, etc. 1990, Deutsche Grammophon.
1989 年 11 月 10 日,東西冷戦の象徴だった鉄のカーテン,ベルリンの壁が崩壊して,ちょうど二十五年。この年は,昭和天皇が崩御されて自粛ムードの松の内にはじまり,ベルリンの壁が崩れるカルナヴァル的騒擾とともに年の瀬を迎えた。新しい時代の到来に戦いた記憶がある。
このレーザーディスクは,その興奮が覚めやらぬうちに買い求めて聴き入った名演である。1989 年 12 月 25 日,東ベルリン,シャウシュピール・ハウスにおけるライヴ録音である。東西ドイツ,英国,フランス,米国,ソ連の管弦楽団員の混成オケ・合唱団による演奏。自由の讃歌にソ連の管弦楽団員が参加している様を見,ホント,時代は変わったのだという思いを強くしたものだ。こういう祝祭的コンサートに相応しいのは,やはり,ベートーヴェンの第九であり,バーンスタインだろう。歌詞の Freude
Freiheit trinken alle Wesen / An den Brüsten der Natur...
すべてのものは自然の胸にいだかれ,その乳房から自由をいっぱいに飲んでいる...
私はずっと LD で楽しんで来たが,もちろん CD でも入手できる。
London Symphony Orchestra, etc.
Deutsche Grammophon (1990-03-01)