8.6

今日は 69 回目のヒロシマ原爆忌だった。渋谷から霞ヶ関に移動する途中,このクソ暑くてイライラさせられる炎天下に,米国大使館周辺で,右翼の街宣車が「我々日本人はアメリカのホロコーストを許さない!」と叫んでいた。

最近,アメリカに対する日本人の感情がとみに悪化しているように思われるのは,俺の勘違いか。オバマさんの紳士的態度と,前世紀以来の米国の戦争好きとを思い浮かべるにつけ,またウクライナ紛争を焚き付け対露制裁を押し付けて来る「正義の味方」的独善を目にするにつけ,右翼でなくともむかっ腹が立つ。Obama Chinge! もとい,Change!

でも,米国はやはりトモダチである。冷静に。冷静に。大雨時行る大暑末候も今日までか。

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理研の笹井芳樹副センター長が自殺した。STAP 細胞論文問題が(理解不能なまでに)世間を騒がし,とうとう一流中の一流の研究者を死に追いやってしまった。ただの小保方晴子いじめが,思いのほか,ノーベル賞にもっとも近いとさえ評された日本の再生医療の一大権威をつぶしてしまったのである。いったい文科省は何をやっているのか。マスメディアのレベルの低さ。理研という組織の対応のまずさ。いずれにせよご冥福を祈るばかりである。笹井さんはあまりに責任感が強すぎ,潔癖過ぎたのか。ハナクソパンピーの俺の理解を越えている。

日本の優秀な研究者は,こんな「民度」の低い日本なんかに見切りをつけて,米国で研究したほうがよい。中国へ行けばもっとカネになるかも知れない。小保方さんは日本の研究環境にイヤ気を覚え,ケツまくって中国へでも行け! そのほうが「個人」の幸せが得られるはずである。こうして日本の学術レベルが落ちて行くのは仕様がない。

否,冷静に,冷静に。優秀な日本人研究者を海外流出させないよう,政府や学術団体には頑張っていただきたいものである。中国なんかに搔っ攫われてはどんな軍事研究に利用されるか知れやしない。