王国の悲劇

ワールドカップ準決勝でブラジルがドイツに 7-1 で大敗した。ネイマールが怪我で去り,守備の要のチアゴ・シウヴァが累積警告で出場停止のなか,攻守のバランスが乱れに乱れ,準決勝とは思われない大差で,惨敗。思うに,ネイマールよりもシウヴァを欠いたことのほうが要因が大きい。ああ,無理矢理朝起きて観戦しなくてよかった。

これは向こう何年にもわたってブラジル国民の心の傷になりそうである。サッカー王国であり,しかも開催国として優勝が絶対命題であったからこその悲劇。あ,それに比べりゃ,日本代表がグループリーグ敗退するなんざ,むしろ喜劇である。惨敗しようが,「自分たちのサッカー」(意味不明)が出来なかろうが,暢気な平和を享受できるわけだから。でも,それでいいのだ。ブラジル代表に伸し掛かる厳しい期待と壮絶なプレッシャーは,日本男子には耐えられない。観ているこちら側まで息が詰まってしまう。

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2014.7.9 ブラジルの惨劇を報ずる朝日新聞夕刊一面

なんか,エリザベス女王陛下まで泣いていないか? 準々決勝まではどの試合も拮抗したいい試合で,ワールドカップを堪能していたんだけどな。ブラジルの大敗はショックでか過ぎ。ま,わが家のかわいいねことくもでも眺めて,気を鎮めよう。

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ねことくも