公開サーバの OS(オペレーティングシステム)・FreeBSD をバージョンアップした。三年ぶりである。これまでの 8.2-RELEASE では,パッケージのアップグレードにおいて ports の依存関係の解決に苦しみ,セキュリティアップデートもサポート対象外となってしまい,そろそろ重い腰を上げなくてはと考えていた。FreeBSD の最新版は 10.0-RELEASE なんだけど,少し枯れた版がよいと考え,9.2-RELEASE を選択。それでもやはり,OS のリニューアルは面倒なことが多い。
インストールメディア用の dvd.iso イメージをダウンロードし,DVD-RW に書き込んで,これで PC をブートし,FreeBSD をインストールした。
これまでの開発プログラム,電子メール,各種ドキュメント等々で,巨大なデータを擁するホームディレクトリとなっており,バックアップから再構築するのも時間がかかるので,今回の FreeBSD インストールでは旧 /home ファイルシステムを初期化せずそのまま使うことにした。
導入直後に再起動した段階で,作業用のユーザを追加し,バックアップから freebsd-
# freebsd-update fetch # freebsd-update install # shutdown -r now
リブート後 uname -a でシステム情報を確認すると,9.2-
DVD から入れた ports も最新の状態にアップデートしておく。
# portsnap fetch extract update
さて,これからが運用に必要なサードパーティソフトウェアの導入・構築。もっとも面倒臭い作業である。ホント,人生の時間の無駄遣いに苛立たせられる。年をとるにつれて短気になる己を痛感する。
ports を使ってパッケージインストールを行うわけだが,インストールオプション設定画面が前提ソフトウェアの導入のたびに出て来て,処理が止まる。夜中に流して放置しようと思っても,朝起きて確認すると,システムがオプション問い合わせ画面でじっとしていたりする。これでがっかりしたことのある人は多いと思う。
こういうときは,make config-recursive install clean を投入して,当該 ports の前提ソフトウェアを含めたオプション設定を予め実施しておき,あとは問い合わせなしに一気呵成にソフトウェアをインストールすることが出来る。デフォルトオプションのままでよければ,make -DBATCH install clean でも,最後までノンストップで突っ走ってくれる。