紅梅。安物ハブに注意

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昨日 1 月 31 日は旧暦の元日だった。人間ドックを受けて来た。胃のX線検査ではハムスターのように検査台でクルクル回らさせられる。飲んだバリウムが腹にわだかまって苦しむ。

大寒も末候ながら,このところ暖かい。ご近所の庭に紅梅が咲いていた。

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屋根裏部屋・書斎のパソコンを Mac mini, Mac OS Mavericks に新調してから,なんか遅いなあと思っていた。動画はカクカクするし,ブラウザの描画はモタ付くし。Mac OS Tiger 旧機種のときはそれほどストレスを感じなかったので,こいつは Mavericks の問題だと極め付けていた。

バックアップのために FreeBSD サーバ機(ノーブランドの AT マシン)から Mavericks にデータを転送しようとしたら,死ぬほど遅い。scpSSH: Secure SHell のリモートファイル転送コマンド)の状況表示をみると,秒当たり 1 MB がやっとの転送速度である。蟻が這うようである。うちの宅内 LAN は 100 Mbps のスイッチングハブで繋いでいるので,秒当たり 10 MB くらいは出てもよさそうなのに。十分の一のパフォーマンスである。Mac OS ではなくネットワークの問題か? 旧 Mac では広域網と接続するインターネット・ルータの LAN ポートに直接繋いでいたためスイスイ動いていただけかも知れなかった。

試しに,1F リビングにおいてある Macbook Pro, Mac OS Snow Leopard で同じ転送を実行すると,秒当たり 11 MB のスピードがきちんと出る。このマシンは別の 100Base/TX ハブ(Logitec 社製)・宅内配線・au ひかりのルータを介してサーバ機と繋がっている。さて,これを Mavericks と同じ屋根裏部屋の 100Base/TX ハブ(Corega 社製)に繋いで同じことをやると,たった 1 MB しか出ない。ネットワーク構成 Ethernet 設定を自動にしても,手動で 100Base/TX 全二重・フロー制御付きにしても結果は同じ。よって,書斎の Corega ハブが元凶だと判断した。1F リビングの Logitec ハブを書斎に移設して Mavericks を繋ぎ替えて転送実行したら 11 MB/sec のスピードが出た。ブラウザも動画もモタモタしなくなった。ネットワークの問題だったのだ。Apple さんごめんなさい。

安物のハブはこういうことがよく起こる。とくにマニュアルポート設定ができない自動設定タイプのハブにはどうしようもないのがある。期待されるパフォーマンスの十分の一しか出せないハブ。もちろんホストの LAN アダプタとの相性の要因もある(メーカに勤務していると,「相性」なんてのを不具合の理由にするのは技術者としてもっとも恥ずべきことであるが。「相性」?—「性格の不一致で離婚した」みたいなノリである)。Logitec 社製はよくて Corega 社製はダメなんてことは一概には言えない。仕事では,サーバ機を繋ぐネットワークスイッチ(いまやハブなんてガラクタはビジネス用途には使わない)に対しては必ずマニュアルでポート設定を行って期待されるパフォーマンスが出るか確認するのだが,プライベート用途のコンシューマ向け安物ハブだとそうはいかない。うーむ,ギガビットハブを買うか...。早くギガビット Ethernet にしたいものである。え? いまどき有線 LAN なんて使わない? ま,そうかも知れません。

アーカイブを Mac に転送し BD に焼いた。これでやっと懸案のバックアップができた。なにしろ,電子メール,開発したプログラム,公開 Web サイト・リソース,それらが前提とするオープンソースのアーカイブ,撮った写真画像やら,OS に無関係なデータだけで,圧縮アーカイブにしても 40 GB もある。DVD-R に焼くのは一大決心が必要だった。Mac の故障・新調のついでに Blu-ray ドライブを得たので,二層の BD-RE 50 GB 一枚に納められるようになった。