今日は成人の日だった。わが家にはあまり関係のない日だが,新聞などではその話題の記事が当然多く目にとまるわけで,今朝の朝日新聞の天声人語は,「いまの若い者たちは」云々の年長者の愚痴は大昔から繰り返されて来た,という内容のコラムだった。そうそう,こんな愚痴は,古代エジプトのピラミッドの遺跡にすでに記されている,太古からのものである。
いや,むしろ,思うに,いまの日本では「いまの年寄りたちは」というほうが説得力がある。新成人の皆さん,あなたたちのほうが僕たちよりも成熟している。ネットでは成人式で騒ぐバカばかりがフォーカスされているけれども,バカはいつの時代にもどこの国にもいるもので,そんなことばかりに目を向けて「いまの若者は」なんて言っている大人のほうが浅はかというもの。
昨年末の紅白歌合戦では人気朝ドラ『あまちゃん』モチーフがたくさん出て来た。能年玲奈さんの愛くるしい東北弁もよかったが,小泉今日子,薬師丸ひろ子の『潮騒のメモリー』もなかなかであった。ところで『潮騒のメモリー』に「来てよ その火を 飛び越えて」という歌詞が冒頭に出て来て「ほー」と思った。これを聞いて三島由紀夫の『潮騒』のパロディーだとすぐピンと来る人がどれだけいるだろうか。宮藤官九郎もただものじゃない。『潮騒のメモリー』— 潮騒のパロディー。
誕生日を迎えた友人に妻がおめでとうメールを送ったら,「どちら様ですか」と返って来たという。メルアドを変えて名なしのおめでとう。いいね,その抜けっぷり。マクドナルドでトレイまでゴミ箱に棄てちゃいけないよ。大江戸捜査網は「大江戸,そうさ!もう?」じゃないよ。「お・も・いーこんだーら,試練の道を〜」は星飛雄馬が重いコンダラを引っ張っているんじゃないよ。思い込んだら,だよ。