AKB48 総選挙

土曜日,恒例の AKB48 総選挙の結果が出た。指原莉乃さんがナンバーワンとなった。「なんで大島優子じゃないの? 意外や意外!」という意見が大勢を占めているようだが,中間状況が発表されてから指原莉乃さんがトップを維持したまま逃げ切ったこの結果は,6/6 の段階で日経のビックデータ解析がすでに予想した通りだった。ということで,私には「意外」ではまったくなかった。私個人としても,毒のない大島優子さんより(もっと言うと,やはり毒のない当り前田敦子さんより),内にドロドロしたものを秘めてイヤらしい顔つき,体つきをした毒婦風の指原莉乃さんのほうが,女として魅力的である。こんなことはどうでもよろしい。それにしても,指原莉乃さんのニックネームは「さしこ」というそうである。ちょっと猥褻過ぎやしないか。これも,ま,どうでもよろしい。

ネットニュースを見ていると,「指原がセンターなんて許せない」だのディープなファンの反応がバカバカしくも面白い(こんな口ぶりは他人事みたいで,ファンの方に対して失礼なんだけど)。もちろん,仮に大島優子さんがトップだったとしてもアンチ優子が必ずボヤいたはずである。また別の候補者メンバーのサポーターは,来年は彼女がもっとランクアップされるようお金を貯めるぞ(票を買うために),と決意を新たにしているかも知れない。こうして,ファンは選挙という「民主主義」の威力を噛み締めているに違いない。統一地方選挙なぞよりよっぽど投票規模が大きく,話題性があり,朝日新聞などの大新聞までがその動向を大真面目に報道する AKB48 総選挙は,いまや日本の風物詩的珍風景である。海外の人は「神7」なんて言葉を耳にすると,北朝鮮でキム総書記が神格化されているのに驚く以上に,日本人の宗教観に恐れをなすに違いない。ガールズ文化において日本は,他の国々にはとうてい追随できない面白い国である。政治はクソつまらないが。

ところで,今般のオバマ大統領と習近平国家主席との米中首脳会談で,対日政策については AKB48 総選挙の結果をみてから議論することになったそうである。ウソのような,ホントのような,要するにウソである。