アベノミクス。アゲノミクス。ブラジルに完敗

ここのところ日本の株価が乱高下し,アベノミクス効果による円安で一時高騰した株価が以前の値に戻った感がある。つい先日,アベノミクスの「第三の矢」が放たれたわけだが,その期待はずれのおそまつな内容に,市場が敏感に反応したといってよい。薬品のインターネット販売解禁なんて,本質的とは到底思われないことをことさらに「規制緩和」の現れであるかのように声高に言う一方で,安倍さんの経済施策は,日本経済成長の妨げになっている規制ガンジガラメがまったく旧態依然としていたことに,海外投資家の間で失望感が広がったようである。相も変わらず官僚天国。安倍さん,馬脚を現した,ってカンジ? 円安で物価が上がり,金利が上昇し,家のローン残高が上がって,給料は上がらず,今のところ,アベノミクス,テメー,コノヤローである。

土曜日,川崎市・元住吉まで散歩。東急東横線・元住吉駅からブレーメン通りという長い商店街が連なっている。「商店街」の寂れが酷い近年にあって,この元住吉ブレーメン通りは例外的に活気に満ちていて,休日はたいへんな賑わいである。商店街の横町にある「1・2さんきち」という洋食屋で,妻とご飯を食べて来た。しばらく前にこのお店の看板で「アゲノミクス」なる名の定食メニューを見て,これは食ってみたいと思ったのである。トンカツ,キチンカツ,アジフライ,メンチカツ,エビフライの5種類のアゲものの盛り合わせを 980 円という安価な価格で提供する「景気対策メニュー」,ということで「アゲノミクス」。ジョーク精神旺盛な店なんである。「アゲノミクス」はボリューム満点で,しっかりした身のエビフライ,紫蘇の香りも乙な分厚いアジフライ,付け合わせのタマネギのサラダがとくに旨かった。腹一杯になった。この店,ステーキも旨そうだったな。また来るぞ。

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コンフェデレーションズカップが開幕した。日本はブラジルと開幕戦を闘った。0-3 の完敗。日本代表は自分のサッカーを一度もさせてもらえなかった。ボールを持った直後のブラジル選手のスピードに比べると,日本選手のトロさは痛々しかった。ありゃー。実力の差をまじまじと見せつけられてしまった。ま,しようがない。ブラジルとガチンコで対戦できる舞台に立てただけでも満足しませう。われらが代表チームには,気持ちを切り換えて次のイタリア戦に臨んで欲しいものである。あくまで 2014 W 杯がターゲットなのだから,このコンフェデは,全敗でも構わないから,中途半端なことをやって後悔しないでもらいたいものである。NHK-BS でゲストとして招かれた中田・元日本代表が「代表選手には何をしにここに来たのかを改めて考えて欲しい」と語っていたのは,印象的だった。さすがである。