このところ体調すぐれず,咳は出るし,鼻詰まりも鬱陶しく,喉痛,偏頭痛にも悩まされ,とうとう花粉症になってしまったかとも思う。なんちやらもちゆうくらゐなりおらが春。
午下がり,ストラヴィンスキーの『春の祭典』を聴く。Colin Davis が Royal Concertgebouw Orchestra, Amsterdam を指揮した蘭 PHILIPS 輸入盤。休日のお昼はちょっと大きな音で音楽を鳴らしても外の騒音に紛れて近所迷惑には至らない。ハルサイを大音響で聴く — これこそ痛快なんである。コリン・デーヴィスの『春祭』は少々ゆったりとしたテンポ,音響のくっきりとしたコントラスト,堅牢な構造感がその特長だと思う。ティンパニの肚を侵す重い轟きが,蠢きはじめた春の大地の咆哮を髣髴とさせる。
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コリン・デーヴィスの『春祭』の録音は,私のアナログレコードは蘭 PHILIPS 輸入盤なんだけど,いまアマゾンで検索すると DECCA レーベルから出ているようである。