「願い事には気をつけよう。本当にかなうかも知れないから」— そんな西欧の言い伝えがあるそうである。
この箴言のキモは,計算機プログラミングを為す人にはよくわかる。己の望むものを正確に定義することがどれだけ難しいことか,自分が書いたとおりに,バカ正直に動いてくれるコンピュータ・プログラム・コードに何度も裏切られた人には,よくわかる。それは自分自身のバカさ加減に呆れることでもある。
どういうことなのかピンと来ない? 次の米国製ジョークを読めばたちどころにわかります。
ある黒人のホームレスの前に,神様が立ち現れ,三つの願いをかなえてあげようと言った。ホームレスは迷うことなく,叫んだ。
「白くなりたい! 女たちの話題の的になりたい! いつも女の股ぐらにいたい!」
たちまち男の姿は跡形もなく消え失せ,路上には小指大の白いタンポンが転がっていた。
願い事には気をつけよう。本当にかなうかも知れないから。
[ 付記 ]
ここでは人種差別的意図はまったくないと言っておきます。