大学 OB 会のあと,ほとんど午前様で帰宅したら,妻から誕生日プレゼント。白井明大・有賀一広著『日本の七十二候を楽しむ — 旧暦のある暮らし』(東邦出版,2012 年)ほか。まずはちょうどいまの時候の部分を読む。「秋分 末候 水始めて涸る [ ... ] 秋の田の穂の上に置ける白露の...」。まさにそのようにはかないわが身も馬齢五十。未だ天命を知らず。金木犀もそろそろか。
Facebook でもたくさんの友人の方からお祝いの言葉をいただきました。ロシアの作曲家ドミトリ・スミルノフからは,さらに私信とともに,プレゼントに彼の作曲した歌曲 «ГОРСТЬ ПЕСКА» The Handful of Sand - Пять пятистиший Исикавы Такубоку, для голоса и фортепиано, Op. 2, 1968 / 83(『一握の砂』石川啄木の五つの短歌,声とピアノのための,作品 2)のスコアをいただいた。ひとりひとりにお礼を投稿するのに,酔っぱらっていたためか結構時間がかかり,夜更かししてしまった。皆様ありがとうございました。
На песчаном белом берегу островка в Восточном океане
я не отирая влажных глаз
с маленьким играю крабом
これは第 1 曲 «Игра с крабом»(蟹とたはむる)。芭蕉の俳句のロシア語訳でも有名な Вера Маркова によるロシア語訳を使っている。啄木の短歌のオリジナルはもちろんこれ —
東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたはむる