J. S. Bach - Organ pieces by Anton Heiller

秋の夜長にはやっぱりバッハ。久しぶりにオルガンの名曲を聴く。Anton Heiller アントン・ハイラーが 1955 年に録音したアナログレコード。1974 年に fontana レーベルから出た 1,300 円の廉価盤。トッカータとフーガ・ニ短調 BWV565,幻想曲とフーガ・ト短調 BWV542,パッサカリアとフーガ・ハ短調 BWV582,コラール「甘き喜びのうちに」BWV608,コラール「目覚めよと呼ばわる声す」BWV645 を収録している。

私はこれを高校生のころ,とにかく安いレコードということで購入した。それからウン十年の馬齢を加えたにもかかわらず,これ以上の名演にまだ出逢えずにいる。それくらい気に入っている。カール・リヒター,マリー=クレール・アラン,その他いろいろ聴いて来たのだが,ハイラーのこの盤が私にとっていちばんである。

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アントン・ハイラーは 1923 年生まれの旧い世代の演奏家である。お気に入りのオルガニストとして指を折るオルガン演奏ファンはいまや稀少だと思う。それでもハイラーの演奏によるバッハの CD は輸入盤で入手可能のようだ。アマゾンのリンクを以下に設置しておく。ただし,私自身この CD を所有しておらず,上記アナログレコードと同じ録音かどうかはわからない。これを機に買うことにします。

Bach: Organ Works
Anton Heiller (Org)
Bach Guild (1998/04/21)