Bartók, Schönberg レコード二枚

今日のお休み,バルトーク,シェーンベルクの室内楽アナログレコードを二枚。B. Bartók - Sonatas Nos. 1 and 2 for Violin & Piano,ピンカス・ズーカーマンのヴァイオリン,マーク・ネイクラグのピアノによる CBS 盤。そして,A. Schönberg - Pierrot Lunaire, Chamber Symphony No. 1,ヘルガ・ピラルツィクのシュレッヒシュティンメ,ピエール・ブレーズ指揮,ドメーヌ・ミュジカル・アンサンブルによる Columbia 盤。

ズーカーマンのヴァイオリンによるバルトークのソナタは,スマート・精密・華麗な演奏で出色だと私は思うのだけど,CD で発売されないのが不思議である。この CBS 盤は古レコード屋でお探しください。

ヘルガ・ピラルツィクの朗唱による『月に憑かれたピエロ』は,おそらくこの演奏でもっともイヤらしい味を出した名演のひとつだと思う。これ,クラシックではなく,キャバレー音楽である。娼婦を買いに行く前に安酒場でジンを煽っている男のうしろで鳴っているのに相応しい頽廃がある。私のもっともお勧めの『ピエロ』。

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最近の盤でよいと思う CD を以下にあげておきます。イザベル・ファウストのバルトークもなかなかである。ソナタ二曲だけでなく,無伴奏ヴァイオリン・ソナタ,ラプソディー二曲,ルーマニア民族舞曲もカップリングされている。

Violin Sonatas
Isabelle Faust (Vln)
Harmonia Mundi Fr. (2010-06-08)
Pierrot Lunaire / Herzgewachse / Ode to Napoleon
Christine Schäfer (Vo)
David Pitman-Jennings (Vo)
Pierre Boulez (Dir)
Ensemble InterContemporain
Deutsche Grammophon (1998-10-20)