五輪サッカー開幕

とうとう開幕しました。もうワクワクしています。で,なでしこも,男子 U-23 も,初戦をものにしました。カワスミィー,ミヤマァー,ザァヴァー(Sawa)。大津くんの闘争心溢れるゴールに,真夜中に思わず大声をあげてしまいました。勝利の瞬間,大津くん男泣きしてましたね。

男子日本代表がスペインに勝利して大フィーバー。これがあの,シリアに,エジプトに,トルコに,腰の退けた試合をして負けたチームか,と思うくらい,堂々としていた。スペインと互角以上の試合を90分間持続させ,しかも無失点で勝利する。信じられない負け方は何度も見せつけてくれた日本男子代表が,こんな信じられない勝ち方をするのは,私はかつて見たことがなかった(昔,ブラジルに勝利した「マイアミの奇跡」は,ブラジルに対しラッキーな先制点を得たのち,攻めまくられながらラッキーなことに点が入らなかっただけの,文字通り「奇跡」でしかなかったが,今回は互角以上だった — そこが信じられないのだ)。

観るものに圧倒的印象を与えたのは大津くんと永井くんだろうけど,私には,「よい子」の東選手がトップ下でたくさん動いて形振り構わず献身的な守備をしていたのが,感動的だった。止められちゃったけど美しいシュートもありましたし。吉田くんもA代表ではみたこともないような安定感があった。徳永くんの守備で奪ったボールの前線へのフィードもよかった。酒井宏くんはやっぱり内田くんより上ですよ,サッケローニさん。私がもっとも心配していたダブルボランチ(扇原くん,山口くん)の守備も破綻がなかった。やっぱ「守備から試合を作る」べきなんである。そうすれば,強豪と対戦しても道が拓ける — 今回の勝利はこれのよい教訓ではないだろうか。

ただ,スペイン・サッカーは華麗にパスを繋いで相手を崩して勝つスタイル(いま日本がマネしようとしている華麗なるスタイル)であり,フィジカルでガツガツ当たって来るタイプではない。対戦相手が後者のガサツなタイプだと,東くん,扇原くん,山口くん,鈴木くんの腰の退けた「よい子」ぶりが出てしまうのではないかと心配なんである。いや,そのときはそのときで,永井くん,齋藤くん,宇佐美くん,大津くんが泥臭くやっつけてくれることを期待しましょう。