なでしこジャパンがスウェーデンでの親善試合で米国に 4-1 で完敗した。これがアメリカってなもんや。なでしこの弱点 — 1. ロングボールへの CB の対処がとにかくトロい，弱い，2. 前線からのプレッシャーに滅法弱い — これを徹底的に突かれました。いや，米国は中一日というハードな日程のなかでこのレベル，ホント強い。何がなんでも前を向いて相手の穴を徹底的に突く戦術はさすがであった。
とくに右サイドの守備がぼろぼろ。CB 宇津木選手がケガで交代したあと左右の CB を入れ替えたら，今度は左サイドの守備がぼろぼろ。岩清水選手の不在はホント痛い。澤選手も感覚が取り戻せないのか，攻守でプアーなミスを連発。後半に試した新しい布陣（4-1-4-1）も，何をやっているのかさっぱりわからなかった。今大会，岩渕，京川，菅澤など，期待の攻撃的若手選手がことごとくケガで離脱。大野選手の交代枠が安藤選手？..（彼女のゴールを何年見ていないだろうか！） — これこそ終わっている。流れを変えるニオイがまったくしないのだ。せめて大滝選手が見たかった。今日の試合，宮間選手の藝術的クロスと永里選手の男勝りの凄いヘディングシュートにドギモを抜かれた以外は，ことごとく面白からず。
守備の課題があまりに多い。絶対してはならないバックパスのミスが多くて情けなかった。選手の距離感がぼろぼろで，よってパスサッカーが機能せず，セカンドボールもことごとく奪われていた。五輪まであと一月しかない状態でこれではダメである。ま，今回は勝つことにこだわりを持つ必要はまったくない。また，修正能力の高いメンバーが多いので，五輪本戦に期待したい。