おおおお

おおおオランダに勝ってしまいましたね。一昨日は腰抜けプレーでアジアの恥を晒した U-23 日本代表でしたが,今日はなんと,オランダ相手に先制されながら逆転勝利。わが川崎市幸区地元のヒーロー・齋藤学君がやってくれました。宇佐見,高木の驚くべき才能を改めて思い知らされました(やっぱり海外のサッカー人は目が高い)。でもオランダ・チーム,U-21 なんだよな。しかも,オランダは超格下・日本を舐め切った布陣で臨んでくれたおかげで DF がヌルヌルだった。で,国内組(齋藤君除く)のお行儀よく,しつけのよい「良い子」のプレーは相変わらずだったけど,宇佐見,高木,齋藤の三人(あと,指宿という見たこともない大きな FW も絡んではいた)だけで試合を決められた。ラッキーでした。

そして左側 DF 約二名のプレーに改めて悲しくなった。失点は全てここから。オランダの右サイドがボールをもったら,ヒヤヒヤ,ハラハラ,ドキドキ,ヒーヒー,ブーブー。ホント心臓に悪い。一昨日のトルコ 2 点目もここから。お行儀よく,しつけのよい「良い子」のプレー(低レベルのアジアではスマート・華麗に「見えてしまう」が,欧州強豪にぶつけるとトタンに腰が抜けてしまうヒ弱なプレー)をして,相手にとても優しいのである。解説者の福西さんも珍しく静かな怒りを漏らしていらっしゃいました(NHK なので露にはしませんでしたが,私にはありありとわかった)。この約二名,今夜もネットで叩きまくられるであろうことが,ホント不憫である。

後半終了間際,守備を固めるべきところで,この大きな穴を放置したまま,東,大迫(一応攻撃陣に属する,お行儀よく,しつけのよい「良い子」のプレーヤー二名)両選手を投入する関塚さんの思惑も,私にはまったく理解できなかった。オランダの左サイドもヘボだったが,オランダの監督は前半ですぐ彼を交代させた。この点で関塚さんはヌルいという印象がいよいよ強まってしまった。何で守りから試合をメイクしないのか。と,思い出した。これは五輪本大会ではなく,テストだった。関塚さんはガマンにガマンを重ねて,約何名かに最後のチャンスを与えていたのだろう。

ま,勝ったからいいじゃないですか。

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今日は,サッカーはどちらかというとサブ。娘の試験が終わり,妻と娘がカラオケに行った今夜,ひとりで観た女子バレーが凄かった。日本 VS キューバ戦。一進一退の息を呑むスリリングなゲームになり,日本の若い女子がまたもや粘り強いプレーで勝利をもぎ取ってくれた。女子が男子より頼もしく,日本の国際的イメージアップに貢献しているのは,バレーもサッカーも同じである。

先日,韓国みたいな格下ワンマンチームなんぞに敗れてしまい,あとはキューバ,ロシア,セルビアの強豪国ばかりとの試合を残す日本は,ちょっと難しい状況に立たされていた。今夜負けるとおそらく五輪出場はアウト。日本がキューバに勝利した記憶が私にはなかったので,正直「難しいな,どうかなあ」という不安とともに観ていた。第一セットを 16-23 から逆転で先取したと思ったら,第二セットを簡単に取られ,第三・第四セットを分け合い,結局,勝負は第五セットまでもつれ込んだ。

第二セットまでは,バレーと,ウラの TOKYO-MX ソフトバンク VS 阪神のビール・枝豆付き的のほほんプロ野球中継(ところで TOKYO-MX は東京のテレビ局なのに,なんで福岡ソフトバンクの応援中継をするんかいな。やっぱテレビ局はスポンサーあってのものなんである)とを,取っ替え引っ替え観ていたんだけど,バレーの激闘に熱くなり,第三セットからは阪神なんて(どうせ今年も四位か五位の阪神なんて)どうでもよくなった。

第五セット,日本は一時はリードされながらコートチェンジした後半に巻き返し,ジュースにまで持ち込んで,17-15 で勝利。キューバは不幸にもミスが多過ぎた。これまでの数十年間,ボイコットした大会以外,五輪でメダルを獲得して来た強豪・キューバは,今夜日本に敗れたために,ロンドン五輪出場権を逃すという前代未聞の屈辱に塗れたらしい。ちょっと可哀想であった。うん,日本が代わりにロンドンに行かせてもらいます(って,そんなに甘くない)。それにしても熱い熱い試合だった。