ナビスコ杯決勝で鹿島アントラーズが,延長戦の末に浦和レッズを破り,9 年ぶりの優勝を勝ち取った。後半からテレビで観たんだけど,山田直輝選手の退場処分で 10 人になった浦和が鹿島に攻めまくられつつもなんとか凌いでいたところだった。浦和の守備の集中力の高さに感心したが,鹿島がなかなかゴールをこじ開けられない状況のなかで,少し不運なファールを取られて一人退場処分を受けてからは,息詰る試合展開。これぞナビスコ杯決勝というに相応しい試合になった。鹿島は若手とベテランのバランスのとれたチームで,ここぞというときに勝負強さを見せる。結局,若い大迫選手のゴールが決勝点となった。ほとんど足を釣りながらもゴールをアシストした興梠選手の気迫が印象的だった。鹿島,浦和はともに,J リーグでもっともサポータの応援が熱い恵まれたチームである。国立競技場が 5 万人近い観客で真っ赤に染まって凄かった。プロフェショナルな面白い試合だった。
プロ野球はやっと CS がスタートした。間にドラフトが入りペナントレースの流れが断ち切られてしまい,野球というスポーツを象徴するような,なんとも間延びした体たらくである。ヤクルト・スワローズに頑張ってもらいたい。
贔屓の阪神は,私の予想通り 4 位でシーズンを終えた。9 月の大事な大事なところで 6 連敗なんて,勝負へのメンタルが子供のように弱い。あれほどの打線と投手陣を擁しながら負けてしまうのは,監督自身の締まりのなさに要因がある — 当然ながらファンの目にはそう映った。真弓監督は激しい批判に晒され,クビ。それでも甲子園の最終戦終了後は観客席から真弓コールが起こったそうである。やっぱりチームのために頑張って来たわけだから,監督の労をねぎらうべきだろう。ファンのこういう行動を見ると,ファンというのはホントありがたいものだと思う。後任監督は和田さん。私個人としては中日を勇退した落合さんのような勝負師を期待したのだけれど,やっぱり叩き上げの人材が登用された。和田さんも「守りの野球を目指す」と堅実な就任コメントを出しているようなので,それなりに期待できるのではないだろうか(そもそも今年の「戦犯」が監督昇格なんて,というのが阪神ファンのもっぱらの反応のようであるけれども)。ドラフトも,打で伊藤,投で歳内という有望株の交渉権を得たので,例年になく首尾よい成果だったと思う。来年に期待しましょう。
サッカーを観たあと川崎駅までウォーキング。ミューザ川崎コンサートホールは東日本大震災時の天井崩落の復旧工事でいまだにコンサートができない事態にある。いつものイルミネーションがなく物寂しい感じであった。再開は来年まで掛かるようである。娘の試験が終わったこともあり,みんなで焼き肉を食べた。川崎駅ビルは人で溢れ返っていた。