サッカー日韓戦

昨日の日本 VS 韓国のサッカー親善試合は 3-0 で日本が圧勝した。私は楽しみにしていたのだけれど,顧客システムでトラブルがありその対応で夜中まで仕事だったため,中継を観ることは適わなかった。それでもスコアが動くつど妻が携帯メールで経過を入れてくれていた。

3-0 は完勝である。ここ数年,韓国には勝てていなかったので,日本のサッカーファンは因縁の対決での勝利でやっと素直に喜ぶことができた。それでも,ま,去年 10 月の親善試合,アジア杯での闘いぶりから,今回の結果はある程度想像できた。録っておいてもらった録画を帰宅してから早送りしながら観たんだけれど,俗にいうシステムの連動性において,韓国はいまや日本の敵ではないようである(韓国サッカーファンの方には申し訳ないけれども)。今回,韓国はパク・チソンが抜けてしまい主力フォワードも欠場だったので,いわゆる最高のコンディションではなかったのだけれども,3 失点というのはそれが理由にはならない結果と受けとめないといけない状況である。韓国にもチャンスがかなりあって,微妙な決定力の違いでこの差になったと見る向きもあるかも知れないが,日本もあと 3 点くらい入っていてもおかしくない試合運びだった。3-0 のスコアは,もうまったく一方的に日本が試合を制した結果である。

いや,こんなレベルの高い面白い(これが大事)パスサッカーを観られていまの日本サポーターは幸せなんじゃなかろうか。ま,日本の目標は韓国に勝利することではない。もっと上にあるはずである。今回は世界ランキングの差が確認されただけである。確かに本田,香川の素晴らしい才能に舌を巻いたし,新しい戦力の発掘においても実りある親善試合だったんだけど,遠藤が抜けたとたんに攻守のバランスを崩してしまうところはまだまだだなぁという気がした。私の個人的思いからすれば,家長選手にがんばってもらいたいところなんだけど,どうも守備はいまひとつのようである。2014 年を考えると,ポスト遠藤選手の育成とセンターバックのレベルアップという課題がどうしても高いハードルに見えてしまう(今野選手,今回の韓国戦はカッコ良かった!)。

それでも。日本代表は強くなりましたね。昨年のワールド杯よりも数段よくなっているんじゃないでしょうか。頼もしい。ホント,「面白い」サッカーを見せてくれる。ザッケローニ監督の「コンパクト」という指導のおかげか,選手の距離感が絶妙で,凄いパスワークで魅了してくれます。これを続けて,オーストラリアや韓国などのやるフィジカル偏重の「つまらない」サッカーをこれからもあざ笑ってほしい。そして,なでしこにぜひとも続いてほしい,と思います。
 

P.S.

今日,帰宅してこの試合の分析をネットで漁ったのだけれど,当然ながら韓国メディアの落胆ぶりが印象的だった。「独島問題で勝手なことを言っている日本を叩き潰せなかった」などというのが,韓国のマスメディアの論調である。サッカーというスポーツの試合についてであるにもかかわらず。しかも,これを言っているのは,マスメディアという「良識を代表すべき人たち」なんである。まさに韓国ではスポーツが国威発揚に使われていることがわかる。どうも韓国は植民地根性が抜けないようである。こういうのを耳にすると,右翼が「日本は韓国に対しては旧宗主国らしく余裕をもって優しく接してあげなくては」なんて思ってしまうわけである。

これじゃ韓国の選手たちがホント可哀相である。敗れた選手たちは廃兵と同じく「捨てられる」運命にある,なんて想像してしまうんである。だからこそ,ピークを過ぎた選手は生き延びるために八百長に手を染めたりするのではなかろうか。韓国がもっとおおらかにスポーツを文化として盛り上げようとするなら,潜在力の高い国民なのだから,世界においてもっと名誉ある地位を築くことができると思うのだけど。

こういう点でも,日本の勝ち。私はナショナリズムで言っているのではない(私はただの「敵愾心」に過ぎないこの言葉が大嫌いなんである)。