今日のお休み,テレビで J1 サッカー,プロ野球を観た。
柏レイソルは私の贔屓にしているチームである。昨年はまたしても J2 落ちしてしまいがっかりしたけれども,J2 では最強のチーム状態を維持し,今期 J1 昇格後は,なんと首位を走る好調ぶりなんである。今日対戦した横浜マリノスも今期は結構好調で 3 位に着けていた。本日は上位対戦ということで,TBS がテレビ中継したわけである。試合は,レイソルが 2--0 でマリノスを完封した。久しぶりに中村俊輔選手,中澤選手のプレーを観ることもできてよかった。
レイソルは零セル(セレクトゼロ?)と揶揄されている。つまり,日本代表選出者が一人も在籍しない雑魚チームのような言われ方である。かつては玉田選手や明神選手などの代表がいたが,J2 落ちで草刈り場になってしまい,現在は「元」代表・北嶋選手くらいしか知られたタレントがいない。なのに今期は首位。ま,これがどこまで続くかは疑問なんだけど,今日の試合で,堅い守備と少ないチャンスを活かすメリハリのある攻撃とを観て,確かに強いチームであることが納得された。一人としてスター選手がいないのに,チームとして強い。とにかく守備がほんとうに堅い。こういうチームを観ると,個の力よりも組織的訓練・マネジメントこそが重要なのだと,そしてチーム勝負はなにより守備力が鍵を握るのだと,痛感させられる。監督のチーム作りということの大事さがよくわかるのである。
サッカーが終わってすぐ,今度はテレビ埼玉で西武対阪神のプロ野球デーゲームを観戦。所沢球場では一塁側にビジターが陣取るのを知りちょっとびっくり。テレ玉中継の — 当然のことながら — 西武ガンバレモードが微笑ましかった。
男前の能見投手の素晴らしいピッチングで阪神が勝利した。ここのところ阪神は打力不振で絶不調だったわけだけれども,投手が緊迫した投球を続けていると野手も緊張を強いられてプレーに切れが出て来る。そういう,阪神チームにはめったに見られない好ゲームを今日は見せてもらった。今期初の三連勝だという。ま,また負けはじめるのは間違いない。チームの体質は変わらないわけだから。私は,自分が観戦しているときによいプレーをして勝ってくれればあとはどうでもよい,という自分勝手なタイガースファンなんである。
それにしてもサッカーの後で野球を観ると,野球というスポーツのグータラ加減がよくわかる。辛い思いをしているのは投手だけなのである。毎日試合ができるわけである。サッカー J リーグは J1 で 18 チームがしのぎを削り,降格の憂き目があるのに対し,プロ野球は,セ/パ 2 リーグ制でそれぞれたった 6 チームの上位 3 位内に入れば A クラスということでシーズンの評価が得られ,しかも降格がない。それでいて野球選手は人気のおかげで高い給料を貰うことができる。それに引き換え。サッカー選手は — 一試合がハード過ぎて少ししか試合ができず,しかもチーム数が多くて降格があり,試合の少ない収益をたくさんの人で分け合わなければならず,選手生命はハードゆえに野球よりずっと短い。可哀相。野球と並べると不経済を絵に描いたような対照があるけれども,しかし,サッカーは全世界的注目を浴び,日本代表の活躍は渋谷のセンター街を狂わせるに足る国家的インパクトをもっている。