カッパでございますね

妻から聞いた,もう十四,五年前の大和銀行(現りそな銀行)でのひとこま。

 - 美女店員:「カッパになさいますか,それとも,パンダになさいますか」
 - 妻:「カッパにします」
 - 美女店員:「カッパでございますね。少々お待ちくださいませ」

妻が口座を新設した際のやりとりである。当時,銀行の通帳に動物キャラをあしらうのが流行ったらしく,銀行員はどの意匠にするかを問い合わせたのである。なんだ,ってなもんやけれども,女性銀行員の大真面目な「カッパでございますね」は,いたくシュールである。これを思い出すたびに,世の中の何気ないやりとりから喜劇的プレートが滑り出て来るもんだと笑ってしまう。