川崎に寄り道

今日,会社からの帰り,川崎駅前に寄り道した。娘が試験最終日で,憂さ晴らしに妻と娘はカラオケに行く予定だった。今夜のご飯は外で食べて帰ってね,ってわけで,私は川崎駅周辺でメシを食い,本屋に寄って帰宅した。

久しぶりにあっさりした喜多方ラーメンが食いたくなって,坂内食堂に行った。ネギ焼豚ラーメンと半炒飯を注文。てんこ盛りのネギ,10 枚超の蜂蜜の甘みの効いた焼豚で腹一杯になってしまった。坂内は三十七番街をちょっと抜けたあたりにある。ここは夜 9 時を過ぎると,異様な雰囲気が漂う界隈となり,隣の仲見世通りとともに,なにやらいかがわしい客引きがウロウロしはじめる。

丸善で浮世絵の図説本を二冊購入。そのあと,喫茶店でフレンチコーヒーを飲んだ。お店で守屋毅著『元禄文化』を読了。日本の活気ある大衆文化の魁は元禄にあり。遊芸(習い事)が町人のブームだった元禄は,まさにカルチャーセンターの流行る現代と同じだと思った。西鶴や当時の文献の引用で,芝居小屋,吉原の「悪所」の雰囲気をうまく伝えてくれる良書だった。
 

図説 浮世絵に見る江戸の一日 (ふくろうの本/日本の文化)
佐藤要人・高橋雅夫 監修
藤原千恵子 編
河出書房新社

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