AFC Asian Cup, Qatar 2011 その 4

昨夜,アジア杯準々決勝・韓国 VS イランの試合を観た。張りつめたように緊迫したよい試合だった。延長にまでもつれ込んで,1-0 という渋い結果で韓国が勝利した。よっしゃー。私は是非とも韓国に勝ち上がってもらいたかった。日韓対決を観たかったのである。日本はこういう公式戦でこそ昨年の惨敗のリベンジを果たすべきなのである。

どちらも守備の堅いチームだった。でも,私の目からは,スピード,プレーの精度,フィジカルの強さ,いずれも韓国の方が一枚も二枚も上で,イランがなかなかゴールをこじ開けさせなかっただけというように見えた。当然のごとく韓国が勝利したともいえる。

サッカー・チームの底力は 1 試合見ただけじゃさっぱりわからない。でもこの試合から韓国代表と日本代表の違いを考えてしまうのは人情というもの。スピード,精度では日本の方が上だと思った。韓国はミスもラフプレーも日本より多い。しかし韓国は当たりが強くかつ守備が鉄壁で,相手の一瞬のスキをつく瞬発力には凄まじいものがあった。今大会日本の最大の弱点であるヘボいセンターバックがいよいよ心配になってきた。いわんや韓国は日本戦になると目の色が変わる。もちろんサッカーのスタイルからすれば日本のほうが断然「エレガント」だと私は思う。自国チームへの偏愛を抜きにしても,海外のサッカーファンも日本のサッカーのほうに魅力を感じるはずである。

オーストラリア,ウズベキスタン,韓国,日本の四強。極めて順当な顔ぶれであり,どこが優勝してもおかしくない。日本 VS オーストラリアの決勝戦が観たいものである。その前に 25 日の韓国戦。中東の国々からは日本のサッカーは「コンピュータ」と評されていて,つまり「速く正確」ということを皮肉混じりに賞讃されているくらいである。そのスピードと精度で日本が,フィジカル・精神力の強い韓国をどのように攻略してくれるか。25 日夜がホント楽しみじゃ。