川崎散歩1011

今日は体育の日。雨も上がり,雲一つない暑い日だった。妻と散歩。いつもバスで行く道を歩くことにした。府中街道(国道 409)の鹿島田中町バス停から出発。JR 南武線踏切そばに綺麗なコスモスが咲いていた。

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バス通りに沿って武道館,東芝小向工場へ向かう通りを行く。祝日の工場は静まり返っていた。工場の向かいの民家の庭に,山茶花だろうか,赤い花が咲いていた。

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二国(第二京浜,国道 1 号)を渡り,妙光寺を過ぎて戸手町,河原町。このあたりは築ウン十年の古いアパート・団地群と,多摩川沿いに林立しはじめた高層マンションとが,バス通りを境に対峙する面白い風景が広がっている。このあたりは旧東芝堀川工場の裏手で,高度経済成長期には工場で働く多くの世帯で賑わったのだと想像する。

団地内の児童公園で一服。金木犀の花がウニのように散り敷かれていた。クロアゲハが飛んでいた。遊ぶ子供はいなかった。

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河原町団地横の遊歩道は,ホームレスのバラックがたくさんあって,あんまりイメージはよくないけれども,川崎らしい雰囲気がある。その入り口を過ぎ,ボクシング・ジム(これこそ『あしたのジョー』の川崎!)を過ぎ,韓国小料理屋のところで住宅街に入る。

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狭い道を行くと,ニコニコ通りという味のある細い商店街に出た。しかし,悲しいくらい寂れている。下りたシャッターばかりが目立ち,営業している店は花屋とコンビニくらいしかなかった。休業の肉屋は陳列棚の前で,なかなかイカしたバイクの手入れをしていた。幸町という界隈である。昔,明治天皇の行幸があった由。それゆえ幸町,幸区。ニコニコ通りが終わると,川崎駅西口のラゾーナ川崎の巨大な駐車場が現われた。

JR 川崎駅舎に通じる信号のそばにある,女躰神社にお参りした。「女体」と書くと驚くだろうが,「女躰」(「体」の異体字)もしくは「女體」(「体」の正字)だとピンと来ない人が多いかも知れない。同じ意味である。入ってすぐに見事な銀杏の木があるこのお社は,伊弉諾神,伊弉冉神,天照大御神,建御名方神,誉田別命と,いたく豪華な五柱をお祀りしている。想像通り,家族和合のご利益があるそうである。なんとわが幸区には,この女躰神社のほかにもうひとつ女體神社があり,なんかニタニタしてしまうんである。お社の敷地内に女躰神社幼稚園があった。「ボク,どこの幼稚園に通ってるの?」—「ニョタイ」。そんな会話がなされているんだろうなと苦笑。賽銭を投じて,二拍手を打って来た。

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そのあと東口の銀柳街でお買い物をした。だいたい 12,000 歩のウォーキングだった。
 


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