大学一年になる息子に,民主党代表選挙の投票用紙が郵送されて来た。大学の関係なのか,息子は「民主党サポーター」らしいのだ。「えぇー!」とびっくりした。本人はテニスクラブとアルバイト(と,女の子(そして,勉学以外の活動))に忙しい。父親である私と同様,ノンポリ丸だしなんである。だからこそ良識で政治家を選択できるはずである。小沢さん,菅さんのどちらに彼が投票するのかは知らん。
このサポーター制度,党員でなくても代表選挙に参加できるという素晴らしい試みだと思う。総理大臣は衆議院第一党のトップがその座に就くわけだが,その職の直接選挙に関与できる,すなわち民意が反映できる,というのは意味がある。自民党の総裁はまったくもって派閥論理だけで決定していたのであってみれば,民主党のこのやり方はより「民主的」といってよいと思う。
今夜,NHK BS で阪神 VS 横浜のプロ野球中継があった。最近,首都圏でも,日本テレビが讀賣の試合をまるで放映しなくなった。いまや日本のプロ野球よりメジャーリーグの試合のほうが多いくらいではないか。その一方で,NHK がダイガース戦を結構観せてくれてうれしい。関西ではサン・テレビという神戸のテレビ局が,他局の放映しないすべてのタイガースの試合を完全生中継するのが,昔からずっと続いている。タイガースファンは全試合をテレビ観戦できるんである。こういうのを文化というのだろう。
タイガースは 6--3 で見事逆転勝利を納めた。よしよし。桧山選手の渋い代打タイムリーヒットにシビれた。久保田投手は,ここのところがっかりさせられることが多かったが,今日は 1 失点したとはいえ,150km 超の豪速球は見物だった。ピンチにリリーフで出て来て後始末した場面はカッコ良かった。今日はこの二つがなによりの見所だった。
それにしても。阪神が勝利したあとの Yahoo! ニュースは面白い。阪神ファンのガサツなアンチ巨人ぶりが。横浜戦の記事なのに「ゴミ売虚塵」だとかの言が必ず上位コメントにあがっている。また,関西弁を使うのが「スタイル」になっているところが,人を食った感じがして,ジャイアンツファンからすると,虫酸が走るはずである。
でも「アンチ」が付けられて様になるくらい,やはりジャイアンツの存在感はたいしたものだと私は思う。「アンチ横浜」とかシャレにならんじゃないか。ここから察するに,日本が中国・韓国・北朝鮮の国民からの好感度において徹底的に低いことも,私はそれだけアジアでの日本の存在感の大きい証明であると思うのである。アンチが強ければ強いほど,その国のインパクトの強いことの証明ではなかろうか。反日感情は,反米感情と同様,中国,朝鮮半島のみならず,英国,オランダ,フランス,ロシア,オーストラリア,フィリピン,マレーシア,インドネシア,台湾等々,世界中にある。なのに「反ルクセンブルク」なんてことは聞いたことないしょ? つまり日本は一目置かれているわけである。いいねぇ。