民主党の代表選挙が 9 月に予定されている。鳩山首相と同時に幹事長を辞任した小沢さんが立候補するらしい。そうか,これを目論んでいたのか,と感心。菅内閣は,事勿れ主義に陥ってもう何もできなくなったようにしか見えない。こんなやつらはもういらない。小沢さん立候補で,民主党内で大きな分裂が起きているようである。権力しか頭にない民主党は,内紛でもなんでもよいから,さっさと分裂/新党結成ブームにさらされればよい。
私は小沢さんが代表になって総理大臣になってほしいと思う。菅さんは最短命首相の記録を更新すればよい(おっと宇野さん,羽田さんを忘れていた)。小沢さんは,ばったばったと政敵を倒し,政策を「数の論理」でごり押しでも進めて行けばよい。そういう下品でガサツな政治を見たいというのが私の思いである。悪魔に魂を売ってでも国民の利益のために働く。そういう政治家を見てみたいものである。己の言うことを聞かない,あるいは財政のお荷物になっている官僚の首をスパスパ切って,井戸端会議然としたマスコミを「法律に則って」弾圧しまくり(骨のあるジャーナリストだけが生き残ればよい),己のやりたいように国民への約束を実行する。そういう指導者を見てみたいものである。いままでの日本の政治家は官僚やマスコミに優しすぎた。
やっとこれができそうな人が総理になりそうである。菅さんが勝つ気がしないのは何故なんだろうか。もし小沢さん一派が国民にとって間違ったことをやれば,彼らを選挙で落とせばよいのである。
※ 2010.8.31 付記
それにしても,政治ニュースはどこもかしこもこの代表選一色になっていて,しかもどこもかしこも民主党分裂危機を煽り立てているばかりである。
鳩山元首相が「菅首相を支える」と発言していたにもかかわらず,小沢さんへの支持を表明したことについて,朝日新聞は「またブレた」などとおめでたい記事を書いていた。菅首相は現在の首相であり代表であるわけだから,鳩山さんが菅さんを支えるという立場は同じ政権政党の一員として当たり前であって,しかし,こと次の民主党代表の選挙について小沢さんが立候補するなら小沢さんを支持するという発言は,この「菅首相を支える」ということと論理的に何の矛盾もない。なのに,部分を切り取って来て勝手な解釈を視聴者,読者に押し付けて政治家を貶める。それで面白がっている。そしてまた,鳩山元首相がモスクワから帰国したあとの発言としてこういったことどもが報道されたのだが,彼が首相を退いたいまモスクワでいったいどんな仕事をして来たか,その成果はなにかについては一言も触れようとしない。彼らの報道は水が低きに着くというのとなにも変わらない。いや,死体にはウジムシが湧くというべきか。
一般紙マスコミはどこもかしこも同じなんである。バカな若者が流行にばかり追従しようとするように,時流に流されてばかりいる。ある事件にみんながワッと押し寄せ,みんがまったく同じ記事を書く(『赤旗』などの政党新聞は除き)。どうしようもない記者たちである。太平洋戦争中,どこもかしこも連戦連勝,決意の玉砕ばかりを書き立てていたところから,なんの進歩もない。記事の影響の責任から免れていることもなんの変わりもない(これは『週刊新潮』だけの問題ではないのだ)。インターネットでの情報受・発信がさらに徹底して,視聴率重視・広告主重視で大企業におもねるばかりの現在の大新聞は,売り上げをさらに落として一度崩壊したほうがよいと思う。