今日は七夕。この梅雨どき,やはり雨で牽牛と織姫は遇えなかったようである。
W 杯準決勝でアルゼンチンが負けてしまった。私の観測は当たったためしがない。
優勝国がどこになるかで娘と賭けをしている。いま話題の野球賭博とは違い,金を賭けているわけではもちろんない。娘が勝ったらアイスクリームをふんだんにおごってやり,私が勝ったら肩揉みをしてもらう,そんな他愛のないものである。それでも「賭け」をやることでがぜん気合いが変わって来る。それで W 杯の楽しみを倍加させているのだ。当初,娘はブラジル,私はアルゼンチン,と張ったのだけれども,どちらも敗れてしまったので仕切り直し。いまは娘はドイツ,私はオランダ。オランダにはこれまでいろんなところで何度も賭けては負けて来て,今度こそはというところ。
敗れたアルゼンチン。期待の高かったメッシは結局まったく得点を上げられずに大会を去った。悔し涙に咽せてマラドーナに慰められていたのが印象的であった。私は敗れた者たちの姿の方が好きである。メッシはまだ若い。この悔しさをバネに,次の大会こそタイトルを奪取してほしいと思う。負けるなら,日本のような PK 戦ではなく,アルゼンチンのように完膚なきまでやられたほうがよい。次のリベンジへの執念がいや増しになって,楽しみが増すからである。
大英帝国のエリザベス女王陛下が 50 年ぶりに国連で演説をしたそうである。わが国の天皇陛下はまずこんなことはなさらないと思う。政治的と受け取られかねまじいお振る舞いは断じてなされないのはよいことである。安全なところにいていただかないといけないからである。
「君臨すれども統治せず」のエリザベス女王陛下がいまなぜ国連で — すなわち自国民のみならず世界に向けて — おことばを発したのか,その理由はいったい何なのか興味深い。バカな私にはまったく想像できません。英国も先頃政権交代があったが,国情はどうもよいとは思われない。かつて 70 年代に呼ばれたような「斜陽国」に,金融危機以降,再び陥った観がある。W 杯でもまったくよいところがなかったので,国民は失意の状況にあるのではないか。W 杯の祝勝気分を除けば,日本とまったく同じである。そうすると王室を前面に押し出して,なにかを回復しようというのだろうか。正直,ちょっと不穏な気配を感じる。女王陛下にしゃしゃり出ていただかねばならないなんて,英国は相当せっぱつまっていると私なんかは思う。
政治・経済がダメでも英国の権威が腐らないのは,王室があってこそである。まさにわが日本と同じ。ありがたいと思う私は右翼でしょうか? 日本・タイ国が中国・韓国より,英国が米国より「権威ある国」だと思うのは,まさにその一点に尽きると真面目に私は思うのである。サッカーなんぞのスポーツが弱くったって,一向に構わないのである。中国・韓国がそんなことで国威発揚し日本よりもどんどん先きに行ったところで,わが国が「権威」ある国であることは揺るぎない。私は自己満足の右翼なんだろうか?