日本は残念ながらパラグアイに敗れました。PK 戦での敗退なので,なんとも気持ちの整理のつかない,後味の悪い結末であった。PK じゃしようがない。玉田が入ってからなにかいやな予感がした。2006 年色が。それでも,ノーシードでのグループリーグ突破は,考えれば考えるほど,凄い。無失点で勝利したカメルーン戦,優勝候補を 1 失点で抑えたオランダ戦,前向きにぶっちぎったデンマーク戦。遥か格上を抑えての大健闘。国民の血を滾らせてくれてありがとうの一言である。
2014 ブラジル W 杯に向けた日本の次のチャレンジがはじまる。少しずつ成長を見せてくれることを楽しみにしたい。とはいえ,これからオリンピック予選かと思うと,期待の一方で,暗い気分にも襲われる。それくらい若い世代が置き去りにされているように私には思われる。安定したチーム力を持続させるには,高さと強さを持つディフェンダー,守備意識の高いプレーヤーを育てないといけない,ということがよくわかった大会ではないだろうか。闘いの基本は守備なのである。このためにも,長谷部選手が試合後のインタビューでいみじくも語ったとおり,J リーグを盛り上げなくちゃ。
日本代表の大会はこれで終わった。けれども,まだ残った 8 強のゲームがある。アルゼンチン VS ドイツ,ブラジル VS オランダ... こうした,世界一級の技能と精神力の闘いこそが W 杯の醍醐味である。私はアルゼンチンが優勝すると思っている。でも,ドイツの凄まじい精神力も頼もしい。これまで何度も予想を裏切ってくれたオランダは今度こそやってくれるかも。ああ,まだまだ楽しみが続く!