インドネシア小数民族のハングル採用

文字をもたないインドネシアの少数民族,ハングルを採用』とのニュースを読んだ。「独自の言語をもつが,表記文字を持たないインドネシアの少数民族が,韓国のハングル文字を採用することを決定した」という。現代においても,植民地とされたのでも占領されたのでもなく,平和的にこういう事象が起こりうるのだとびっくりした。これはおそらく画期的な話ではないだろうか。私が知らないだけ?

この言語を研究し,なんとか文献としてその文化を残したいという韓国人言語学者と,この民族の長との思いが一致したのだろう。「技術面」でも,ハングルは複雑な母音・子音体系を表現できる高度な表音文字なので,この言語にも無理なく適用可能だったのかも知れない。こういう国際貢献もあるのだと感心してしまった。

ハングルは Unicode で 10,000 文字以上を占めている。IT 化を想定すればひと昔前なら躊躇する選択だったかも知れないが,いまや組込みマイクロコンピュータでも格納でき,屁のカッパか。