鳩山邦夫総務相が「正しいことを貫く」だのなんだの宣わって辞任した。郵政のトップ人事における意見の相違を理由に,大臣の役職を蹴ってよいものなのだろうか。国政を舐めていやしないか。北朝鮮に対する強い国連制裁決議を導き出し,株価も一万円台を回復しようかという — 政策の効果が現われはじめた — いま,政策・政権の安定化を果たすべきときに,選挙を目前に控えて,このざまである。腹の煮えくり返った麻生総理の談話が印象的であった。選挙を睨んだ正義の演技者,この偽善者,裏切者をどうしてくれようか。私が権力者ならこの裏切者を徹底的に「X正」するだろう。麻生総理は「自民党総裁」,「内閣総理大臣」という地位がいかに恐るべきものであるのか,国政を軽んずるこの括弧付き英雄に思い知らせてやればよい。
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今日,娘のピアノ練習に付き合った。先日その楽譜を買ってやった吉松隆の『プレイアデス舞曲集』から,『過去形のロマンス』を弾いてくれた。ピアノ教室でのいまの課題曲は,モーツァルトのピアノソナタ・ハ長調 K.545,バッハの前奏曲とフーガ・ロ短調 BWV 869 なんだそうである。後者はバッハ作品のなかで私のもっとも好きな曲であり,娘はそれで選んだらしい。どちらも,まだまだのでき。