ヤクルト—阪神戦

今日,ヤクルト対阪神のプロ野球ナイトゲームを明治神宮球場で観戦した。娘はクラブの練習試合があったが,夕方には帰って来た。朝からの雨が恨めしくまた中止かと思っていたけれど,都合良く午后3時頃には上がった。予定通り出かけることにした。試合は,ヤクルトが投手戦を制し,2-1 で勝利した。

久しぶりのボールパーク。私は阪神ファンなのだが,レフト外野席は混雑が予想されたので,ヤクルト応援団のいるライト側に入場した。これは正解だった。ヤクルトのホームなのに阪神ファンの方が圧倒的に多く,レフト側は一部の隙もないほど埋め尽くされていたのに,ライト側はガラガラ。私たちは右中間スタンドの最上段に陣取った。神宮球場は内野にも芝が植えられ,電光掲示板が設置され,客席が青に統一され,たいへん綺麗なのに感心した。

娘は贔屓のチームがあるわけではないので,応援団の指揮に合わせてヤクルトに声援を送っていた。なにしろ,ヤクルトには WBC で大活躍した青木選手がいるのだ。地元の試合なのだから地元球団に少し肩入れしたってバチはあたらないだろうと,私もヤクルトファンと一緒に手を叩いたりした。ヤクルトファンの応援はメリハリがあって,ヤクルトが守備のときには静かに見守っているのに少し驚いた。私は関西の野球場でしか観戦経験がないが,— 三十年以上昔のこととはいえ — いつでもどこでもヤジが強烈で,ひっきりなしにうるさかった記憶がある。ヤクルト応援の名物,傘を上げ下げしながら東京音頭を合唱する際,阪神戦なのにもかかわらず「くたばれ読売!」と間の手を入れるひとたちがいるのが面白かった。ヤクルトファンは同じ地元東京の巨人を近親憎悪しているようである。ヤクルトがリードして気分がよいのか,スキンヘッド(ただのハゲか)のオヤジがビール売りの娘さんにかなりのチップを授けていた。こういう応援に接すると,ボールパークで観戦する面白さをしみじみと覚えるのである。ヤクルトを自然に応援したくなって来るではないか。

立ち上がり,両チームともピッチャーの制球がいまひとつ定まらず,今日は点の取り合いかと一瞬予想した。阪神は再三チャンスを作るも,ここぞという一押しがなかった。ヤクルトの川島亮投手はだんだんと調子が出て来て,大事なところで打ち取る好投を見せた。ヤクルトはフォアボール,暴投につけ込み,果たして得点で上回った。試合全体として投打とも両チームは互角だった。阪神はミスが原因で敗れたという感じ。

それにしても,阪神は重傷である。それなりに好投していた小嶋投手(はじめて聞く名前だった)に代わって7回に江草投手が出て来た。これがまた立ち上がりの制球が悪い。こりゃアカンわ,交代は裏目に出るだろうと思ったら,予想に違わず,下位打線相手にフォアボール,暴投を連発して犠打で送られた挙句に,8番バッターにタイムリーを食らい,これが決勝点となってしまった。打線もヒットはそれなりに出るのに繋がりがまったく無い。犠打失敗で走者をつぶしたあとにヒットを打っても意味が無い。これでヤクルト戦3戦全敗か。

投手戦のよい試合だった(「なんとなく投手戦になっちゃった」とでもいうようなものだったけど)。守備で阪神鳥谷選手,ヤクルト野口選手のファインプレーを見ることが出来た。青木選手,新井選手を見ることが出来た。ヤクルトのリリーフ五十嵐投手の豪速球も見物だった。応援合戦にも満足した。娘もボールパークの面白さを知ったようだった。

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