北朝鮮核実験,新型インフル

今日,仕事の移動中に朝日新聞の号外をもらった。北朝鮮が核実験を敢行したという。「号外」となるとちょっとしたセンセーションである。

6カ国協議の席を蹴り,核実験をやり,と北朝鮮は中国の覇権顔に泥を塗り続けている。2回目の核実験ともなると,今回はおそらく国連(日本にとっては多額の運営費を負担させられているのに,まったく役に立たない機関。安保理事国が経営者とするなら,国連は団結しない労働組合みたいなものである)も強いメッセージを発する方向で動くと思われる。ロシアは非難声明を出したらしい。そこで,また中国が拒否権発動をちらつかせるとなると,今度は中国が孤立化するのではないだろうか。日本はそこにつけ込み,世界をけしかけて少し中国政府をいじってやればよいのだ。そうやって北朝鮮に圧力をかけるのが平和でよいと思う。

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連日,新型インフルエンザの報道で,いい加減,辟易しつつある。私の住む川崎市でも罹患者が出て,マスコミがその生徒の通う学校にまで押し掛けて大騒ぎである。会社でも発熱の徴候のある社員の自宅待機を指導している。大阪,兵庫は学校の一斉休校の措置をとった。そして子供たちはヒマを持て余して自宅待機などどこへやら,繁華街に繰り出しただけという結果だったようである。

かつての sars は恐ろしかったけれども,今回のインフルエンザについては,その症状や死亡率について報道で知る限り,そんなに騒ぐことなのか。仮に罹患したとしても,タミフルが効くそうではないか。新型インフルエンザは 350 人程度の感染患者が確認されたそうであるが,これは年末ジャンボ宝くじで 1,000 万円以上の当籤数よりも低いのだ。安心しましょう。宝くじで大金持ちになるよりも低い確率の病気には,現時点ではまず罹りません。交通事故死者は年間 10,000 人以上,自殺者は年間 30,000 人以上いるのである。殺人事件だって年間 1,000 件以上は起こっているのではなかったか。政府も,自治体も,マスコミ報道に踊らされずに,もっと力点をいれて取り組むべき課題があるはずである。病んでいるのはどっちだ?