Amazon から CD が届いた。リヒャルト・シュトラウス,クロード・ドビュッシー,アルノルト・シェーンベルクの歌曲集。J. カウフマンのソプラノ,I. ゲージのピアノによる演奏。
シェーンベルクの収録作品は初期の歌曲『架空庭園の書』作品 15。彼は詩人シュテファン・ゲオルゲを美の盟主のように崇めていたようで,ゲオルゲ詩に基づいていくつも歌曲を作っている。この作品も耽美的・夢幻的な抒情でたまらない一曲である。シェーンベルクの頽廃趣味の作品群のなかでも私の好きな曲のひとつである。
ORFEO
リビングにあるオーディオの掃除をした。もう何年も使っている古い機種 — ヤマハ製のプリ・パワーアンプとスピーカ,テクニクス製のアナログプレーヤ,デンオン製 CD プレーヤ — なので,きちんと手入れをしないといけない (とかなんとか言いながら年 1 回しかやらない)。それが終わって,ショスタコーヴィチのピアノ五重奏の LP — ボロディン四重奏団とリュボーフィ・エドリーナの演奏による,もうとんと聴いていないメロディアの廉価盤を掛けてみた。盤面が汚れまくっていたためかラジオのような鳴り方で酷い。洗浄液 (レイカ製) を振りかけ,クリーニングクロスでごしごし盤面の汚れを落としたら,新品かと思うくらいに復活した。アナログ・レコードの手入れはたいへんである。
このレコードはゆったりとしたテンポで悠々とした運びが特徴だと思う。第五楽章終曲の軽やかな出だしのピアノが好きである。アンナ・アフマートワの有名な肖像画がジャケットに採用されている。