福田首相辞任

帰宅したら,ちょうど福田首相の辞任会見の模様が緊急報道されていた。観ていたテレビドラマがいきなり中断され,子供たちは大ブーイング。

「なんで辞めちゃうの? あの安倍さんと同じくらいみっともない。どうせなら解散総選挙をやって正々堂々と民主党に引導を渡してくれたほうがよい — つまり,民主党政権でもやっぱりだめかということがはっきりするから。民主党政権でも政策はあいも変わらずマヒ状態,その責任のなすり付け合いで民主党は内部分裂,新党ブームを引き起こした挙句に崩壊...,というストーリーが目に見えるようである」というのがまず正直な私の感想だった。でも福田さんは,原油高で経済的にもいよいよ米国の道ずれにされそうなこの国の大事に対し,民主党がまったく協力姿勢を見せず,潔癖ぶりを発揮して国政の足を引っ張るばかりなのに疲れ果て,一方,自民党不利の明らかな解散総選挙にも踏み切れず,結局辞任の話題性によって流れを変えるしか手がなかったようである。辞任会見は偽善民主党をわが首をもって駁すというふうに聞こえたけれども,これは党内でも信用を失った結果,国民よりも政府自民党延命優先のために暗に強いられた辞任だと思われる。安倍さんのまったく固まって尻込みしてしまったかのような放擲辞任会見に比べると,福田さんの言っていることはまだしも理解できた。

次は麻生さん。彼は,真面目だけれど退屈だった福田さんと違い,ちょっと小泉さん的なカリスマキャラクターをもっている。そんなのでよい方向にゆくものだろうか。小泉さん以後,日本の政治家はその政策論よりも,クリーンなイメージや面白キャラでばかり評価されているようで,どうかなと思う。麻生さん,「美しい日本」ならぬ「すごい日本」の幻想的キャッチフレーズで,またぞろ小泉さんみたいな劇場政治・衆愚の旗振りなんかしないでほしい。私には小渕首相がなつかしい。ま,どうでもいいけど。