五輪女子ソフトボール・日本チームの快挙

オリンピック・女子ソフトボールで日本チームが宿敵米国を破って金メダルを獲得した。見ましたよね。上野投手の鬼気迫る投球。米国の豪腕投手を相手に内野ゴロで点を稼ぐ泥臭い攻撃。凄かったですね。ブストスという米国選手はその名前,その体格,その長打力で,忘れられない印象を残しました。テレビ中継の解説者・宇津木さんの我が子を見守るような語り口と,優勝が決まった瞬間の形振り構わぬ絶叫もお茶の間の感動を呼んだのではないだろうか。

テレビを観ながら「二度あることは三度ある」と「三度目の正直」という俚諺の間にある凄惨を味わいました。「日本チームにはお父さんの会社の社員が三人もいるんだぞ!」と子供たちに自慢してしまった。「おかげで日本の金メダルがいっぺんに9個も増えたじゃない!」と娘は冗談を言っていた。「それにしても日本人選手は女が強い!男はだめねえ」と妻。ヤワですみません。確かに女子ソフトボール日本チームは,二度ある敗退は三度,四度,五度あるとの数学的帰納法を地で行ってくれる男子サッカーチームとは大違いであった。私なんかはこのソフトボール日本チームが男だったら,今夜は下のバットも振って祝勝カルナヴァルに浸ってくださいと労いたいところ (下品ですみません)。

そのあとのフジテレビ・スポルトに水泳の北島選手,体操の富田選手・内村選手が出演していた。うちの女性陣は内村君にきゃあきゃあ言っている。スポルトの司会が「これからどうしたいですか」と質問したら,内村君以外「休みたい」というような述懐があったと思う。ひとつの困難なプロジェクトが首尾よく終了したのだから当然である。すかさず妻は「水を制した北島選手,次は女に溺れる」となかなか気の利いた冗談を言う。女性はアスリートへの視線がわれわれ男性とは少し違っていて,たとえば引退したプロ野球・桑田選手について「アニータと恋の交換日記ね」などという女性セブン的醜聞をいつまでも覚えているらしく,恐い。

感動のあまり,下品ですみません。