オリンピックが終わり,日本選手団が帰国した。負けた選手も,メダルを獲得した選手もなんか誇らしげで羨ましくなった。野球は残念だったが,Yahoo! ニュース「G・Gは坊主に,『よくやった』にも言葉なく...星野ジャパン帰国」を読んで,日本人の優しさを感じた。「東京都練馬区の会社員,田幡年式(としのり)さん(55)は『恥ずかしい試合だったから腹が立ったけど,本人たちを目の前にすると『お疲れさま』って言っちゃったよ』と苦笑いを浮かべていた」とのこと。ちょっとほろりとさせられた。思いに反して出てくるこういう性は実はとても大事だと思う。結果がどうであれ,やっぱり戦ってきたひとを認めないわけにはゆかないのだ。五輪でしゅんとしてしまった野球選手たちも今日からリーグ戦に復帰して (新井選手みたいに実は骨折しながらプレーしたために病院行きとなった強者もいたわけだが) それなりに活躍しているようで,やっぱり私も拍手を送りたい。
昨日は歴史的仮名遣いをコテンパンに取り扱った新書を紹介した。また歴史的仮名遣い派をからかったようなところもあったかも知れない。でも私自身は — 現代仮名遣いを使うのがごく当然だと思っているのだけど — この現代において歴史的仮名遣いで文章を書くひとを尊重したいと思う。それをよいものだと思って実践しているひとは — 『旧字力,旧仮名力』の著者・青木のようなただのカッコつけが多いのだろうけれど — 国語に対して意識的な証左であって,ある意味で尊敬に値するからである。