午后の休息

今日午后,ちょっと一服に事務所の外に出た。煙草を吹かしていると,霞ヶ関ビル,特許庁の方から烏が悠々とこちらに向かって飛んできて私の事務所ビルの屋上に止まった。「からす,なぜ鳴くの」,「枯枝に烏のとまりたるや秋の暮」など日本人の心性には,この醜い鳥への,言葉に現しづらい愛情がある。霞ヶ関・赤坂のビル街にはびこる烏。この烏はいったいどこに巣を営んでいるのか。「山の古巣へ来てみてごらん」— なんてやさしい歌なんだろう。