妻の突発性難聴が快癒した。お医者さんに感謝。
会社のクリニックにいた S 先生のことを思い出した。かつて私はこの先生に半年にわたってストレプトマイシン注射を打ってもらったのである。「森鴎外も結核で死んだらしいよ」とか,「いい時代になったねえ,ストマイは戦後すぐのころは時価一本一万円もしたから,金持ちだけが打てたんだよな」とか,「この注射器ってのは医学史最大の発明だろうね。フランス人だかドイツ人ってのは頭いいんだな」とか,雑談をしながら。世間話なので真偽のほどは確かめてませんが。
Yahoo! ニュースで『コレステロール,低い方が危険=男性は高いほど死亡率減る−富山大など』という記事をみた。最近の医学関連の記事はこの手の統計的判断の報告が多いと思うのは気のせいか。こんな報告は「信じるか信じないか」という恐るべきものではないだろうか。「この注射を打つと直る傾向が統計的に証明されています。もちろん僅かの確率で死ぬ場合もあります」とお医者に説明されたら,心臓がドキドキするではないか。なんか医学が科学的ではない方向に進んでいるようで,ちょっと不安になる。これは医学ではなく統計学の記事ということか。