北上 8.14 — 教会スラヴ語,蟻地獄,賢治の女流編集者

昼間,Izhitsa-ltn 教会スラヴ語パッケージの修正をして過ごす。OldSlav との共存で問題があり,その訂正。北上にもってきたノート PC はネットワークにも繋がらないし,ましてや TeX 本も持参しておらず,なにも参照する資料のないなかで手を入れるのはやっかいであった。Izhitsa-ltn-1.2 とした。

息抜きに娘とバレーボールをした。その際,裏の農器具置き場で蟻地獄を発見。

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夕食後,義父より義母の伯母にあたる女性について話を聞く。彼女,ヤスさんが編集した雑誌『女性岩手』に,宮澤賢治は死の直前まで作品を寄せたのだった。彼女は賢治の妹トシの同窓で,詩人自身とも編集者として近しく接していたという。

早くに夫を亡くし家族を養うため美容師となり,仕事で花巻の花柳界の女性の姿に触れるうち,なにか思い立つところがあって雑誌編集者へ転身。その人柄への興味が湧いてくる。ヤスさんは日記を残したが,生前の本人の意思なのか,世継ぎの方が封印してしまって誰もこれを閲覧できないという。公開されれば宮澤賢治研究の貴重な資料になるのだろうけど。