北上 8.13 — 墓参

お墓参り。樹齢六百年の銀杏の下の墓地は,近隣のひとびとで賑わい,お香が立ち籠めていた。二カ所のお参りのうちもうひとつの墓は,岩崎城跡の堀と思しき橋下にあった。「どうしてこんなところに営んだのかね」と義父。戦国の末期,岩崎城を擁する和賀氏は秀吉の奥州征伐を経て南部氏に攻め落とされたという。藁に火を焚いて,線香をあげ,掌を合わせる。おこわをいただく。「夏草や兵共がゆめの跡」か。

夕になり,お墓参りをした親戚一同で宴会。義父は家長に相応しい堂々たる挨拶をする。婿の私は上座に座らせられ恐縮するばかりであった。しこたまビールをいただく。食べ切れない量のご馳走。妻の親戚は教員と医師が多い。60 代後半になってもまだ現役の医師である義父弟の話は,最近よく耳にする医療事故に対して賠責補償の積立金制度があるそうで,興味深かった。

宴会のあと,妻,娘とお散歩。月はなく,星ばかりが煌煌と輝く。こんな星空を何年見ないだろうか。娘も感激していた。二年前に見た蛍は現われなかった。