FIFA 会長辞任

プラッターさんがとうとうお辞めに。いつだって FIFA は贈収賄疑惑やら,八百長疑惑やら,不正の温床のようないわれかたをしていたんである。FIFA 幹部の摘発は当然の帰結ではなかろうか。そうそう,その余波で,日韓ワールドカップでの,どう見てもおかしかった韓国 VS スペイン戦,韓国 VS イタリア戦についての韓国による審判買収疑惑まで再燃している。そこへ,再選間もないプラッター辞任劇。当たり前だ。このおかたも米国の思惑によって刑務所送りになるかも知れない。

ところで,なんでスイスに本拠のある FIFA の幹部が米国の要請でスイス警察に取っ捕まるのか。オレ的にはこっちのほうがよっぽど不当(不正とはいいません)だと思われる。製造業メーカーに勤務し輸出管理法のイロハを叩き込まれている人は重々承知していると思うが,米国は国内法を海外の国にも適用する「域外規制 (Extraterritorial Control)」を堂々とやる国なんである。たとえば,日本の商社がイランに対して EAR 規制に反する製品を輸出したことが明るみに出ると,直接にはまったく関係のない米国当局によって制裁を受けることになる。要するに,米国という国は自国の基準で他国の「不正」を正すという法制度のある,尊大な国なんである。今回の FIFA 摘発も形はスイス当局への要請という段階を経ているとはいえ,はっきりいって「域外規制」の発動ではなかろうか。

ま,輸出管理規制は「悪の枢軸」による大量破壊兵器開発を支援することを抑止する国際的コンセンサスに基づくもので,とやかくいう話ではないのかも知れない。

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いまトラブルプロジェクトに組み込まれて,毎日朝 8 時に出社し夜 12 時近くに帰宅する生活を余儀なくされている。これが少なくとも来年一月まで続くのかと思うと呆然としてしまう。ので,近視眼的に生きる決意をしているところである。でも,こんな状態を強いる企業が「ブラック企業」だと判断されるとすれば,世の中のほうが間違っている。仕事はミッションが達成されなければ無意味だからである。

今夜も 11 時半に帰宅してひとり遅い晩ご飯を食いながら,プラッター辞任を報ずる朝日夕刊を読んで,ネコを愛でたんである。それにしても,五十を過ぎてもこんな生活にはまるとはちょっとなあ。

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