雷乃声を収む秋分初候。暑さ寒さも彼岸まで。ようやく先週あたりから,鰯雲,鯖雲がうす青い空に眺められ,日中も涼しく過ごしやすい頃合いとなった。
今日は旧暦八月三十日。芭蕉は『野ざらし紀行』の旅路でちょうど同じ日に,お伊勢さんで「みそか月なし千歳の杉を抱く嵐」を詠んで,太古の神山の霊気に沁みるこころを表した。その宗教的崇敬表現のすぐあとで「芋洗ふ西行ならば歌よまむ」,「蘭の香や蝶の翅に薫物す」と,俗なる艶に転じて行くところ,芭蕉の粋がある。
おはぎをいただいた。

近所のお花。

雷乃声を収む秋分初候。暑さ寒さも彼岸まで。ようやく先週あたりから,鰯雲,鯖雲がうす青い空に眺められ,日中も涼しく過ごしやすい頃合いとなった。
今日は旧暦八月三十日。芭蕉は『野ざらし紀行』の旅路でちょうど同じ日に,お伊勢さんで「みそか月なし千歳の杉を抱く嵐」を詠んで,太古の神山の霊気に沁みるこころを表した。その宗教的崇敬表現のすぐあとで「芋洗ふ西行ならば歌よまむ」,「蘭の香や蝶の翅に薫物す」と,俗なる艶に転じて行くところ,芭蕉の粋がある。
おはぎをいただいた。
近所のお花。